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住まいの購入レッスン(基礎知識・入門編)LESSON-3:賢い住宅ローンの選び方と資金計画

はじめに

欲しいマンションが決まれば、住宅ローン選びです。自分にぴったりの住宅ローンって選べるの?と不安になりますね。賢い住宅ローン選びに欠かせないのが、レッスン02でもお話しした「家計の把握」です。自分のお金と向き合わないまま、住宅ローンを組んでしまうと、返せなくなったり、大きな損失が出たり…。一緒にレッスンしていきましょう。

POINT-1:住宅ローンへの要望をピックアップしよう!

マンション選びの際は、○○沿線の○○駅がいい、南向きの2LDKがいい、など希望がたくさんでてきます。ところが、住宅ローン選びとなると希望が出ない方が多いのはどういうわけでしょうか。理由の一つは自分のお金を把握していないこと。他の理由は住宅ローンをよく知らず、希望を出してはダメだと思い込んでいること。あなたはいかがですか。

住宅ローン選びには、選択可能な項目と選択できない項目とがあります。選択できない項目とは、事前に確定すべき項目です。代表例はレッスン02で試算した、あなたの「毎月返済可能額」「自己資金」。家計から無理なく払える金額以上の住宅ローンを組んでしまうと、あっという間に返済に行き詰まり、今までの生活が維持できなくなってしまいます。

賢い資金計画のポイントは、あなたの家計から無理なく払える「毎月返済可能額」と「自己資金」を算出し、それを要望として売り手側へ伝えること。では、選択可能項目とは何でしょう。それは、返済期間返済方法、そして金利のタイプです。何歳までに完済したい、返済総額を抑えたい、金利は変わらない方が安心だ、など、選択可能項目について自分の希望をピックアップしていけば、自分に合った住宅ローンの絞り込みができるのです。

POINT-2:返済期間と返済方法の選び方

あなたの毎月返済可能額が13万円あれば25年返済が可能となり、総返済額が少なくてすみますが、毎月返済可能額が10万円ならば25年返済を選んではいけません。自分の毎月返済可能額を把握しているからこそ、自分に合った返済期間を選ぶことができるのです。

返済方法は2つあります。毎月返済額が一定額となる「元利均等返済」と当初の毎月返済額は高めだけれど毎回減額していく「元金均等返済」です。表②をご覧下さい。総返済額が少なくなるのは後者で差額は121.4万円になります。ところが、当初の返済額は22,050円アップして121,428円となり、ここから毎回返済額が減っていく仕組みです。

毎月返済額をできるだけ少なくして毎月の生活にゆとりをもたせたいのか、総返済額を減らしてその他のイベントに資金を振り向けたいのか、返済期間を短くして将来にゆとりをもたせたいのか、あなたの希望次第で、選択先が異なることを意識してください

POINT-3:固定金利?それとも変動金利?

もっとも悩ましいのが、金利タイプの選択です。金利の動きは予測できないため、完済時でないと、どの金利のタイプがよかったかの判断がつきません。一般的には、金利が固定される期間が長いほど金利は高くなる傾向です。目の前の毎月返済額を抑えたいならば、金利の低い変動金利の方が返済開始時の毎月返済額を少なくできます。

ところが、変動タイプの金利は動きます。独身やディンクスのあなたが、結婚し、出産し、もっとも教育費が高くなる時に金利が上昇していればどうでしょう。家計の負担は相当なものとなるかもしれません。変動金利を選択する際には、毎月の金利チェックがポイントです。また、金利上昇時に対応策がとれるよう、当初から「何%になったら固定金利に切り替える」などの戦略が必要となります。専門家のアドバイスも利用しましょう。

「賢い住宅ローン選び」とは、できるだけ支払利息を少なくすること。そして、自分の性格やライフスタイルにあったタイプや返済方法を選ぶことです。そのためには、自分と自分のお金とに向き合うことが大切です。マンション購入はとてもよい機会です。


アドバイザー・プロフィール:大石泉さん

NPO法人日本FP協会認定上級ファイナンシャルプランナー、CFP認定者、宅地建物取引主任者、産業カウンセラー、キャリア・コンサルタント。2000年にファイナンシャルプランナーとして独立し、生活者の応援団として、とくに女性のマンション購入など独自の視点で個別相談、講演、執筆活動を行う。

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