INTERVIEW.5

住まう人・観光客が
増えた都心のまちで、
変わらぬおもてなしの心を
紡いでいく

湯木貞一の
茶道にかける思い

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湯木美術館展示室風景

湯木美術館は、私の祖父であり、𠮷兆の創業者である湯木貞一が収集した茶道具や懐石の器を収蔵・展示する専門美術館です。鎌倉時代に伝来し、千利休によって完成された茶の湯は、長く上流階級のたしなみでもありました。祖父が茶道に興味を持ったのは24歳の時と聞いています。松江藩主・松平不昧(まつだいらふまい)公の「茶会記」を読んで非常に感銘を受け、それから茶道の世界に傾倒し、多彩な分野の方とも交流が広がっていきました。また、料理に茶懐石を取り入れるきっかけともなりました。
美術館には、祖父が50余年にわたって集めた茶器などのコレクション1000点近くが収蔵されており、中には重要文化財12点、重要美術品3点も含まれています。茶道にも料理にも四季がある。その季節感を大切にしながら、早春、春、夏、秋とおおむね1年に3~4回、企画展としてテーマを設けセレクトしたものを展示しています。これらの茶道具をより多くの方に見ていただき、大切な文化を次世代にも受け継いでいきたいと考えています。

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𠮷兆の創業者 湯木貞一と(重要文化財)志野茶碗 銘広沢

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    (重要文化財)織部四方手鉢

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    畳屋町時代の𠮷兆の店前を描いた絵

子ども時代の風景、
変わりゆく北浜の街

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私は生まれも育ちもこの北浜です。小学生の頃は、近くにまだあった空き地や、北浜三越の屋上、自転車で足を伸ばして大阪城公園にも遊びに行っていたものです。学生時代と、東京の店で修行をした時は大阪を離れましたが、戻ってからもずっと北浜住まいで、ここは本当に居心地がいいですね。とはいえ、昔とは街並みもずいぶん変わりました。かつて北浜は金融の街で、銀行・証券会社が本当に多く、平日は車も人も多かった。一方、ドーナツ化現象で市内から人口が流出し、土日は静かだし、夜間人口もすごく少なくなっていました。
今は、銀行や証券会社がずいぶん減り、替わりにマンションとホテルが多くなりました。その分夜間も人が多くなり、住んでいる人が増えてきているのだなと実感しています。北浜三越はなくなりましたが、近くにコンビニやいろんな店ができて、住むにはとても便利になりました。キタにもミナミにも近く、治安もいいので、都心住まいのよさが享受できると思います。

いつの時代も、
変わらないおもてなしの心

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建物の老朽化もあり一旦閉店し、約1年かけて建て替えます。新店舗は防災・耐震基準を満たすのはもちろんのこと、エレベーターを設置し、和室に椅子・テーブル席とするなど、よりバリアフリーに配慮したつくりにして、お客さまに快適な空間で料理を楽しんでいただければと考えています。また旧店舗の欄間や柱など、一部活用できるものは新店舗に入れたい。新店舗でのオープンは2019年春の予定で、現在は開店準備をする一方で、厨房を別に用意してケータリングなどのサービスは継続しています。
船場商人のまちが、金融の街になり、今また都心の住まい、そして観光地にも変わりつつある北浜。外国人の旅行客の方も増え、新しいマンション住民の方が増えていくと、これまで以上に賑わいが期待できそうです。街の風景が変わりゆくなかでも、変わらぬ𠮷兆の味とおもてなしの心を、これからも北浜の地で紡いでいけたらと考えています。

INTERVIEW

高麗橋𠮷兆本店社長 湯木美術館 理事長湯木 潤治

𠮷兆本店の創業者、湯木貞一氏の孫であり、幼い頃から北浜に暮らす。大学卒業後、東京𠮷兆本店で修行の後、高麗橋𠮷兆本店に入社。現在、高麗橋𠮷兆本店社長として2019年春の建て替え再オープンを指揮する。湯木美術館 理事長。

湯木 潤治

INFORMATION

湯木美術館

大阪市中央区平野町3-3-9
06-6203-0188
10:00~16:30(入館は16:00まで)、第1金曜は19:00まで開館(入館は18:30まで)
月曜(祝日の場合は翌日)休・展示替え期間休
入館料一般700円、大学生400円、高校生300円

湯木美術館

<公式>インタビュー|プラウドタワー北浜│地下鉄堺筋線「北浜」駅徒歩1分、地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅徒歩7分の新築分譲マンション

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