建築デザイン プラウド上鷺宮

街並みに新風を吹き込み、
街のシンボルとなる建築をめざして

鷺ノ宮駅前から個人商店が並ぶ商店街を抜けた、交差点の角に誕生した「プラウド上鷺宮」。昔ながらの街並みをここから一新するような、シンボリックな建築をめざして建物の計画をスタートしたという、本プロジェクトの開発経緯と見どころを担当者が語ります。

メインビジュアル
※本計画の敷地の一部には、都市計画道路が含まれています。
将来、道路が施工された場合には、植栽、外構の一部がなくなります。

新たなランドマークとなる建物に

※本計画の敷地の一部には、都市計画道路が含まれています。
将来、道路が施工された場合には、植栽、外構の一部がなくなります。

「プラウド上鷺宮」の敷地は、西武新宿線・鷺ノ宮駅から徒歩6分、中杉通りと新青梅街道がクロスする角地にあります。地元の人々には「OKストアの交差点」として親しまれていて、非常に人目につきやすい場所といえます。

もともと所有者が別々だった二つの土地を当社が取得し、一体にして開発したもので、西側の中杉通り沿いの土地と東側の土地とでは、用途地域が異なっており、建物が建てられる高さなど、法律上の条件も異なります。当初は3棟構成の計画でしたが、この交差点に対してこの建物がどうあるべきかを再考し、最終的には10階建ての西棟と3階建ての東棟という2棟構成になりました。

建物の外観を考える際には、周りに馴染ませるか、対比させるかの2通りがあると思いますが、ここでは既存の街並みに馴染ませるよりは、むしろシンボリックに目立たせることを意図しました。親しまれていた街並みに新しい建物が建つことによって、このエリアの魅力が増していく──その発端になるような建築にしたいと考えたのです。

やわらかな曲線と白さが際立つ壁が生み出す独特の表情

※本計画の敷地の一部には、都市計画道路が含まれています。
将来、道路が施工された場合には、植栽、外構の一部がなくなります。

ランドマークとしての象徴性を意識してデザインしたのが、角地に建つ西棟のコーナー部分のアール形状です。完成して改めて感じましたが、あの交差点に角ばった建物があると圧迫感があるので、やわらかな印象になってよかったと思います。

アールを強調するため、頭頂部にはライン照明を仕込み、光のスカイラインを演出しました。施工の大変さだけでなく、管理面では定期的に光源を交換する手間もかかるため、当初は反対意見もありましたが、設計上の工夫によって器具交換もしやすくし、なんとか実現にこぎつけました。

街のシンボルにふさわしいスタイリッシュな建物にすべく、外壁は白を基調にしています。黒いサッシ、ガラス部分が茶系の手すり、型枠の木目を写し取ったコンクリートの壁などを組み合わせることでコントラストをつけ、より外壁のタイルの白さを際立たせました。

エントランスやアプローチの設計にも力を注ぎました。実は中杉通りは将来、拡幅されることが決まっており、現状の外壁のライン近くを道路が通る予定です。そのため、建物の足元に大きなピロティを設けて懐を深くし、少しでも道路と居住空間を離すことと光の演出にも気を配ることで、帰宅した皆さんを落ち着いて出迎える空間を確保しています。

スタイリッシュさに加え住まいとしての温かみを

外観やエントランスまわりはスタイリッシュにまとめましたが、お住まいになるのはファミリー層が中心ですから、あまりクールな印象に傾きすぎず、住まいとしての温かみも感じられるよう、中に入っていくにつれてブラウン系を多用しています。外観のアール形状も、そうした冷たいイメージを和らげるのにひと役買っているといえます。

ラウンジも温かくくつろげる空間をめざし、床と壁の一部にフローリング材を張るなど、木質系の素材をアクセントに用いました。

アールのデザインは共用部のインテリアにも踏襲され、エントランスホールやラウンジに、円、楕円、半円の折り上げ天井を設けています。

エントランスの正面と、内部のエントランスホールの2カ所には、アートを配しました。他の「プラウド」シリーズでも実績のある「B・プレイス」に製作を依頼したものです。アイアンとステンレスを組み合わせたエントランスのオブジェは、周辺の街と、そこに新たに建つ当マンションを表現しています。また、1対のアートとして考えたホール内の二つはそれぞれ、おかえりなさいと出迎えてくれるイメージと、外に向かって送り出すイメージを形にしました。

※本計画の敷地の一部には、都市計画道路が含まれています。
将来、道路が施工された場合には、植栽、外構の一部がなくなります。

今までなかった新しい風景の始まり

このマンション全体としては、10階建てで開放的な景色が望める西棟のイメージが強いと思いますが、3階建ての東棟の住戸も通りから奥まった位置にあるので落ち着いた環境ですし、さらに西棟の住戸とはまた違った魅力を持たせるため、ディテールに工夫を凝らしています。

たとえば、東棟の住戸のバルコニーは一部が張り出しており、2.5mの奥行きを確保しています。しかも、その部分の床に避難ハッチがあると家具やグリーンが置けないなど、活用の幅が狭くなるため、避難ハッチはなくし、避難はしごを設置しました。避難はしごは低層でないと避難器具として認められませんが、幸い東棟は3階建てなので可能になったのです。

さらに、東棟は壁の内部に梁を納めた「内蔵梁」を採用しているので、室内に梁が出っ張ることがなく、すっきりとした空間ができたのではないかと思います。

帰宅途中に鷺ノ宮駅を降りて昔ながらの商店街を抜け、交差点越しにライン照明の灯った「プラウド上鷺宮」を見上げたとき、見慣れたそれまでの風景とは違う流れがそこから始まるような、そんな新しさを感じ取っていただけたらと願っています。(写真:新 良太)

インタビュー

野村不動産 住宅事業本部事業推進二部推進二課  松田 幸恵

「プラウド上鷺宮」はアールを生かしたデザインが特徴的ということもあって、どことなく女性的だとよく言われます。自分では特に意識はしていませんが、自然とそういう雰囲気が感じられるようです。従来の「プラウド」はどちらかというとモダンでクールなデザインが多かったからかもしれません。住宅には高級感やかっこよさだけでなく、暮らしやすさや親しみやすさが必要ですし、やはり女性に訴えかける部分は大切です。今後も女性ならではの視点を生かし、新しい「プラウド」をつくり出していきたいです。

プラウド上鷺宮

所在地
所在地 東京都中野区上鷺宮
交通
西武新宿線「鷺ノ宮」駅 徒歩6分
総戸数
58戸
竣工
2017年11月
※掲載の徒歩分数は、2018年1月時点の「不動産の表示に関する公正競争規約」に沿った表示となります。

※掲載の情報は、2018年1月時点の情報です
※こちらの物件は完売いたしました。