建築デザイン

プラウド市谷砂土原町

メインビジュアル

市谷砂土原町の歴史や伝統を継承しつつ
街並みに明るさと開放感をもたらす

由緒ある高台の住宅街に誕生した「プラウド市谷砂土原町」。歴史を感じさせる重厚なイメージの邸宅が多い周辺の街並みに、明るさと開放感を加えたい──そんな思いから出発したプロジェクトの見どころを担当者が語ります。

ガラスとルーバーを組み合わせたファサード

市谷砂土原町は市ケ谷駅からひと足ながら、駅前の喧噪を感じさせない高台の閑静な住宅街です。昔は武家屋敷が数多くあった場所でもあり、敷地の周辺には歴史をイメージさせる重厚な邸宅やマンションが多く見られます。
ここでは、そうした歴史を継承しつつも、街に明るさや開放性をもたらすような外観のマンションにしたいと考えました。それが象徴的に表れたのがファサードのガラスです。昼間は空を映し出し、夜は棟内の灯りが漏れ出て街を明るく照らします。最上階の部分を斜めに切ることで躍動感も演出しました。

また、ガラスと組み合わせて配した木製のルーバーは、古来、日本の住宅が大切にしてきた自然美を再現したものです。自然を感じさせるデザインというと、植栽や水を生かす手法が一般的ですが、木漏れ日のような陰影を出すことも自然の美しさが感じられる表現の一つだと考えたからです。

ルーバーは色も奥行きの寸法も1本1本変えてあり、下から見上げると少し波打っています。より自然の変化が感じられるように、ディテールにまで気を配りました。

道路側からファサード全体を見ると、ガラスだけでなく石なども用いて、全体を三つのボリュームに分けているのがわかります。これはガラス部分の明るさや開放感を際立たせるためです。

広がりと陰影が感じられるアプローチ

建物の足元は、アイレベルで街並みと調和して見えるように、周辺に多く見られる石積みを採り入れました。また、入口まわりはプライバシーやセキュリティに配慮しながら、開放性を持たせたいと考えました。

そこで、アプローチを長めにとって、奥まで引き込むことで、住み手も道行く人も街と連続する広がりが感じられるように工夫しました。

アプローチや軒裏にもルーバーを用い、光と影の美しさを演出しています。

また、アプローチとエントランスをつなぐ風除室は、外構に用いた石積みの壁や、アプローチと同じ床材を連続させることによって、内と外を一体にしました。これも、土間や縁側など、昔ながらの日本の住宅が大切にしてきた、内と外をつなぐ空間づくりを踏襲したものです。

格子の間仕切りで空間の印象を和らげる

ラウンジも、植栽でプライバシーを守りつつ、明るさと開放感を出すため、開口部をできるだけ大きく取りました。それによって、内と外の一体感が生まれています。

一角に置いたアートもこだわっていて、ガラスを石と石で挟み込んだものをオーダーでつくってもらいました。ガラスと石を組み合わせた外観のイメージを表現したものです。

共用廊下も素材感が感じられるよう、クロスやカーペットの選択には気を遣いました。壁のクロスには凹凸があり、照明が当たると独特の陰影ある表情が生まれます。このあたりにも、全体のデザインコンセプトが生かされています。

光が満ち、風が通るプランニング

モデルルーム

各住戸のプランの特徴は、まず周辺のマンションに比べて面積が広いことです。これだけ閑静で落ち着いた邸宅街ですから、腰を据えて長く定住するお客様が多いことを想定し、全住戸が90㎡以上、大半が100㎡超を確保しています。

また、多くの住戸が南北に風が通るようなプランニングになっています。さらに、地下と1階をつないだメゾネット住戸もいくつか設けました。地下の部屋は暗くなりがちですが、なるべく上からの光が入り、空を広く感じられるように、開口部の大きさや配置などに工夫を凝らしました。

光と風は住まううえで重要なポイントです。キッチンなどの設備は、時間がたってからリフォームしてカスタマイズすることもできますが、採光や通風はあとでお客様が変えたいと思っても、決して変えることはできません。今後もそういう基本的なところを大事に考えていきたいです。

インタビュー

野村不動産 住宅事業本部商品戦略部商品戦略課 髙林太一

入社して最初の2年間は住宅営業部に在籍していました。お客様が購入に至るまでの心情を肌で感じた経験は、今も自分にとって大切な財産です。その後、プラウドの商品企画や設計推進業務に携わり、現在はプラウド全体にかかわる新しい商品や取り組みを考える仕事に就いています。お客様の志向が刻々と変わる一方、新しいものが大変な速度で生まれている現在、それらを敏感にとらえ、住まいづくりに生かしていく必要があります。これまでの実務経験を生かし、よりよい住まいを提供したいと思っています。

プラウド市谷砂土原町

所在地
東京都新宿区市谷砂土原町
交通
東京メトロ有楽町線、南北線「市ケ谷」駅 徒歩3分
JR総武線「市ケ谷」駅 徒歩8分
総戸数
18戸
竣工
2019年1月