建築デザインプラウド世田谷代田

緑深き邸宅街に調和し、
ゆとりの中庭を抱く低層レジデンス

閑静な第1種低層住居専用地域にたたずみ、内部に贅沢な中庭が広がる低層プライベートレジデンス「プラウド世田谷代田」。緑と調和する完成後の実物を見せて販売する竣工後販売を実施したことでも注目される、先進的なマンションの見どころを担当者が語ります。

樹木の生長を見据え、凹凸ある外観デザインに

敷地は小田急線の梅ヶ丘駅から徒歩9分、世田谷代田駅から徒歩10分の住宅街の一角にあり、周辺は低層の一戸建てが中心のエリア。緑が多く、車の往来も少なく、都心にほど近いとは思えぬほど静かで良好な環境です。この地にふさわしいマンションとは、できるだけ長大なボリュームを感じさせず、かつ建物と樹木が相まって適切なリズムを奏でるような建築ではないかと考えました。

そこで、まず3階建ての建物のファサードを戸建て中心の街並みに溶け込むように分節することで、大きな壁が立ちはだかる圧迫感を軽減しました。また、濃淡がわずかに異なるタイルをランダムに貼ったり、落ち着いた色調のアルミ材を組み合わせたりと、明るさと清潔感を兼ね備えた外壁の素材を選ぶことによって、樹木や街並みとの調和を目指しました。

住戸と住戸の境に凹みがあるデザインが特徴的ですが、これは手前に植えた高木が将来大きく生長することを想定し、そのスペースを確保するために生まれたものです。

アイストップとなる角住戸の最上階には、ルーバー状のガラス庇を設けました。ルーバー状にしたのは、日射を適度に遮りつつ、光や視線がほどよく抜ける木陰のような繊細さを出したかったからです。

内部の豊かさがかいま見えるエントランス

このマンションの最大の特徴は、ロの字形に配した建物の中心に中庭を設けたことですが、エントランスは外部と中庭をつなぐトンネルの役目を果たしています。手前の通りからはごらんのように、奧に気持ちよさそうな中庭がある様子がうかがえます。西欧の都市の集合住宅の中にはよく、ゲートをくぐって奧へ進むと予想外に開放的な中庭があって、住人が読書や日なたぼっこをしていたりしますが、そうした、街の人々にとって憧れの存在となるような建築をイメージしました。

エントランスの右手の壁は、大理石調の光沢ある黒い大判タイル貼りとしています。時間帯によって変化する中庭の景色が映り込み、内と外の境界はより曖昧になり、奥行きのある表情が生まれます。

エントランスホールの一角にあるラウンジも、中庭が眺められるスペースです。造りつけのオリジナルソファは座面を低く、かつわずかに傾斜させることで、背面に重心が傾き、くつろぎの姿勢が保てるように配慮しました。座面下には防災用品などの収納スペースを設けています。

広い空を独占し、思い思いに過ごせる半屋外の共有空間

中庭は単なる「見るための庭」だけでなく「過ごすための庭」として活用できるようにと考えました。右手の壁面には防災用品やシェアグッズなどを収める壁面収納を設け、奧には多目的に使えるシンクも内蔵しています。また、中庭に面して1階から3階までをダイレクトにつなぐ外階段を設けることで、住民の皆さんが階段を上るごとに変わりゆく眺めを立体的に楽しめるようにしました。鉄骨階段の手すりは、上る際の開放感と下りる際の安心感、さらには見上げた際の視線の制御を同時に達成できるよう、縦桟のディテールを工夫しています。

周辺に高い建物がないため、視界を遮るものがない、四角く切り取られた広い空が見えます。住人だけが見られる、とっておきの景色といえるでしょう。

中庭には植栽を囲む七角形のベンチ、壁沿いの造りつけのベンチなど、随所に居場所を設けました。複数の集まりが重なっても、それぞれが適度な距離を保ちながら、思い思いに過ごすことができます。

緑に親しみ、プライバシーを守るための工夫

全住戸の室内の天井高は約2.5m以上ありますが、なかでも最も高い約2.6m超を確保した1階住戸は、半透明の乳白ガラスのフェンスや、凹凸のある庇の凹みの部分から樹木や空がよく見えるので、より緑の近さと開放感が感じられる空間を実現しています。

寝室の開口部の外側には、すだれ状のアルミスクリーンを設置しました。光や風は通しつつ、エアコンの室外機を置くサービススペースを隠す役割を果たし、さらに外観のデザインにも昇華しています。

全体の照明計画も細かい部分にまで気を配りました。中庭のベンチは足元に、外階段は手すりの下に、共用廊下はメーターボックスの下にライン照明を仕込むことで、光源を隠しつつ、影が生じにくく安全性にも配慮した照明を実現しています。その効果で、夜になると、昼間とは趣の異なるドラマチックな空間が生まれます。

中庭は家族でくつろぐだけでなく、防災拠点や集会の場など、アイデア次第でさまざまな可能性が広がるスペースとして用意したつもりです。今後、お住まいの皆さんがこの中庭をうまく活用し、コミュニティを醸成していただければと願っています。

インタビュー

野村不動産 住宅事業本部 事業推進二部推進三課 古堅 聡

このマンションの最大の特徴は中庭にありますが、もう一つの特徴は竣工後に販売するという方式を採用した点です。当社がこうした手法を採り入れたことはこれまであまりありませんでしたが、計画段階でさまざまな議論を重ねる中で、周辺環境との調和や将来の樹木の生長を考えた外観、中庭の気持ちよさなど、この物件の魅力を伝えるには、現物をごらんいただくのが最善だと判断したからです。お客様に、実際の光や風、空気を体感したうえで選んでいただけたのではないかと思っています。

プラウド世田谷代田

所在地
東京都世田谷区代田
交通
小田急電鉄小田原線「梅ヶ丘」駅 徒歩9分、
小田急電鉄小田原線「世田谷代田」駅 徒歩10分
総戸数
49戸
竣工
2021年4月
※掲載の徒歩分数は、2021年7月時点の「不動産の表示に関する公正競争規約」に沿った表示となります。

※掲載の情報は、2021年7月時点の情報です
※こちらの物件は完売いたしました。