
小田急線相模大野駅から徒歩4分の敷地に誕生した「プラウドタワー相模大野クロス」は総戸数687戸、地上41階建てのタワーマンション。敷地内に公共広場や公共歩廊を設け、商業施設との複合開発を行うことで街に賑わいを創出する一方、旧伊勢丹の既存建物を活用した充実の地下共用空間や、災害時にも一定期間、電気やガスが供給可能な機能を有するなど、見どころ満載の建築について、担当者が解説します。
敷地は、かつて街の象徴であった「伊勢丹相模原店」の跡地であり、相模大野駅と北側の図書館、ホール、相模大野中央公園を結ぶ重要な結節点に位置します。交通・文化・商業をつなぐ南北の軸線を整備し、街に賑わいを創出するため、相模原市や地域と協議を重ね、地域に開かれた広場を設けるタワーマンション計画としました。

敷地内に公共広場と公共歩廊を新設し、低層には新たに保育園、スーパーマーケット、医療モール、店舗などが入居する複合施設を一体で開発しました。

エリアマネジメントの仕掛けとして約350インチの大型デジタルサイネージも設置しました。スポーツや地域ニュース、防災情報の放映を予定しています。また、隣接する「相模大野立体駐車場」の一部改修を通じて2階デッキと接続しました。イベント時には広場にキッチンカーが乗り入れることが可能となり、マルシェの開催など街に賑わいと交流をもたらします。

公共歩廊は、駅からのアプローチとなる南側の「季節の橋」と接続するだけでなく、北側の「相模女子大学グリーンホール」へとつながり、その先の「相模大野中央公園」まで縦横に伸びています。さらに、前述の東側の立体駐車場や西側の「ロビーシティ相模大野」とも連結しており、24時間、地域の方々も自由に行き来が可能です。


今回、商業や文化の核となる「街の舞台」のような場をつくりたいと考え、デザインコンセプトとして掲げたのが「プロセニアム・アーチ」(舞台と客席を仕切るアーチ状のフレーム)です。そこで、外観は4面とも、透明感のあるガラス手すりで構成された壁面を白いアーチ状のフレームで分節することで、空に伸びる白いラインを際立たせ、街に対する圧迫感も和らげるとともに、新たな街のシンボルとなることを目指しました。

エントランスは駅からの歩行ルートと直結した2階と、車道に面した1階の2カ所にあります。2階のエントランスホールは前述の「プロセニアム・アーチ」をデザインに生かした、門型のフレームが連続するダイナミックな空間です。

エントランスホールの脇に配したコミュニティラウンジは、ゲストを迎え入れて会話を楽しむだけでなく、ワークススペースとしての機能も兼ね備えた空間として設えました。利用者が思い思いの時間を過ごせる場所です。相模原台地の地層をイメージした左官仕上げの壁が、迎賓の場にふさわしい品格を演出しています。

一方、車寄せのある1階のエントランスから一歩入ると、大きな吹き抜けのあるホールが広がります。2階のメインエントランスへと続く階段の傍らには、大樹から下草、苔に至るまで緻密に構成された緑を配置しました。フェイクグリーンでありながら、照明に工夫を凝らすことで、瑞々しく生命感あふれる景観を常に保てるよう、設えています。

エントランスホールから続くエレベーターホールも「プロセニアム・アーチ」のデザインを踏襲。梁にミラーを配すことで、限られた広さの中に奥行きを生み出しました。単なる待ち時間を過ごす場所ではない、印象的で上質な空間に仕上げています。
マンションにはタワー棟のほかに、地下3階から地上1 階までがスロープでつながる自走式駐車場や共用施設を備えた低層棟があります。前述の広場はこの低層棟の屋上にあたります。この建物は旧伊勢丹の躯体の一部を再利用し、補強・改修を施したもので、建設時のCO2 排出量の削減に寄与しています。

地下1階には、上下階に住戸がないという独立性を活かした、ゆとりある共用空間が広がります。音や天候を気にせず、幅広い年齢層が自由に楽しめる秘密基地のような場所『ワンダーベース』を創出しました。中央の楕円形ラウンジを囲むように、多彩なスペースを配置しています。

注目の施設の一つが、ゴルフスペースです。最新のシミュレーター設備を導入しており、国内外の有名コースが再現され、木などの障害物に球が当たった際の挙動も極めてリアル。インドアゴルフ場さながらの体験が味わえます。

「マルチスポーツスペース」には、ダーツボード、卓球台、エクササイズ用品などを完備。壁が一面鏡貼りなので、ヨガも存分に楽しめます。

本格的なランドリー施設も備えました。布団が丸洗いできる大型洗濯乾燥機だけでなく、シューズ専用の洗濯機も用意しています。
「ワンダーベース」にはこの他、キッズスペース、シアタールーム、DIYスペースもあります。

地下にはさらに、全戸分のトランクルームを完備しました。これも既存建物の地下部分を生かすことで確保できたゆとりのスペースといえます。


最上階の41階にはスカイラウンジを設けました。連続するデッキからは、視界を遮るものがなく遠くまで見渡せる、圧倒的な開放感に満ちた眺望が堪能できます。


24階には、趣の異なる二つのゲストルームを用意しました。和と洋のテイストでまとめた室内は、外界の喧騒を離れ、心からくつろげるしつらえとしています。畳敷きの和のベッドルームには、2階のコミュニティラウンジと同様の左官仕上げを施し、落ち着きある時間を演出しました。

この他、防災や環境面に配慮した点も見どころの一つです。敷地内に既存の中圧ガス管が引き込まれていた特性を活かし、中圧から住宅用の低圧に変換する設備を設置することで、災害時でも安定したガス供給が可能となりました。また、ガスを燃料に自家発電するエネファームを一部住戸に導入しており、停電時でもガスの供給が続いていれば電気が使用できます。さらに、既存躯体を活用した自走式駐車場は、207区画すべてに電気自動車(EV)充電設備を完備しています。

先進的な機能を最大限盛り込み、地域に賑わいをもたらす多様な取り組みを行ったこのマンションが、お住まいの皆様や地域の皆様に愛され、街の新たなシンボルとして根づいていくことを願っています。

本記事でご紹介している「プラウドタワー相模大野クロス」の魅力は、動画でもお楽しみいただけます。


建物デザインや共用部の空間構成を映像でご覧いただくことで、プラウドが描く世界観や暮らしのイメージを、より具体的に感じていただけます。
野村不動産プラウド公式YouTubeチャンネルはこちら。

プラウドタワー相模大野クロス
伊勢丹相模原店跡地/小田急線最高層41階建て免震タワー/全区画EV充電対応自走式平置駐車場
所在地:神奈川県相模原市南区相模大野四丁目4009番45(地番)
交通 :小田急電鉄小田原線・江ノ島線 「相模大野」駅 徒歩4分
総戸数:687戸
竣工 :2025年10月
※掲載の情報は、2026年4月時点の情報です
インタビュー
野村不動産 レジデンシャル事業本部 事業推進三部 推進二課
元・住宅事業本部 神奈川事業推進部 推進課 山﨑康弘
大規模建築ながら細部までこだわり抜き、設計・施工に関わる多くのパートナーと一丸となって創り上げました。先進的な試みを取り入れつつ、日々のひとときが豊かなものになるよう、随所に想いを込めて設えています。実際に居住者や地域の皆様にお使いいただくことで、本プロジェクトは真のスタートを迎えます。今後は店舗のオープンやエリアマネジメントを通じ、この地が日々の暮らしに彩りと潤いをもたらす拠点となることを期待しております。