建築デザインプラウド京都高瀬川

街の賑わいから一歩入った先に広がる別世界

賑わう京都の中心地にありながら大通りから1本入った通り沿いにあり、高層階からは高瀬川や鴨川、東山の山並みまでが見晴らせるロケーションに誕生した「プラウド京都高瀬川」。一歩中に入ると、京町家を現代的な空間へと昇華させた別世界が広がります。その建築の見どころを担当者が解説します。

街並みに馴染み、奥行きある存在感を放つ外観

敷地は鴨川にかかる三条大橋や京都市役所まで一足という京都の中心地にありながら、大通りからは1本入り、すぐそばを高瀬川が流れるという風情ある一角にあります。また、この敷地は高さ31mのエリアにあり、東側には15m、12m規制のエリアが続くため、高層階からは高瀬川や鴨川が見下ろせ、東山が遠望できるというロケーションも魅力です。

遠くから見ても視認性が高い建物であることから、外観は4面とも正面性を持たせず、どの方向から見ても美しく、かつ周辺の街並みに溶け込むようなファサードをめざしました。

四隅と中央の柱には特徴的な多角形のデザインを取り入れ、自然の風合いを感じさせる砂状の塗材で仕上げることで、京都の街にふさわしい陰影のある表情を演出しています。

高瀬川の余韻を残す、通り庭のようなアプローチ

空間設計の軸となったのは「境界」というコンセプトです。南側の道路との間に都会の喧噪と隔てるための塀を立て、内部には外からは想像もつかない別世界を仕立てることを目標としました。

入口から一歩中へ入ると、目の前に京町家の通り庭のような長いアプローチが出現します。高瀬川の余韻を敷地内に引き込むことを意図し、左手には川辺の風景をイメージした水景を配しました。

水盤を構成する石は、水底に敷いた小さな石に至るまで、庭師と一緒に選定したものです。配置も一つ一つ最も美しく見える角度を吟味して決定しており、歩を進めるごとに新たな発見があります。

右手の壁はあえて路地を抜ける感覚を演出するために設けたもので、版築(はんちく)という伝統的な左官技法を採用しています。従来の版築壁は土や砂を型枠に流し込み、上から突き固めて地層のような層を積み上げてつくりますが、ここでは強度と耐久性を考慮し、芯となるコンクリート壁の外側をある程度厚みのある版築壁で囲って仕上げた、左官職人の労作です。

アプローチの一角には、京都を拠点として国際的に活躍する彫刻家・名和晃平氏の彫刻作品「Ether(エーテル)」を設置しました。名和氏のご厚意によって、この空間に合わせた作品を新たに制作していただいております。滴が地面に落ちる際のシルエットを取り出し、それを上下反転させながらランダムに積み重ねた造形は水景に馴染み、静謐な世界を生み出しています。

京町家の趣を感じる奥庭に面したラウンジ

アプローチを抜け、エントランスをさらに奧へと進んでいくと、奥庭に面したラウンジに到達します。高瀬川はもともと材木を運ぶ運河としてつくられたもので、川沿いに材木商が軒を連ねたため「木屋町」という名が定着した歴史もあることから、縦格子の間仕切りや天井材や家具などには木材を多用し、落ち着きのある空間を設えました。

奥庭は京都特有の「台杉仕立て」の北山杉をはじめ、京都近郊に自生する植栽や京都産の石を中心に構成しました。石積みもアプローチの水盤と同様に、庭師が自然の石を一つ一つ選び、パズルのように組み合わせて施工したものです。季節の変化や潤いが感じられる貴重な共用空間が完成しました。

コンシェルジュデスクの足元には多角形をモチーフにしたタイルを貼り、外観の柱のデザインと呼応させました。

ラウンジの壁に掛けた作品や棚に配したアート・書籍はすべて、自然と文化が織りなす高瀬川周辺の風景と響き合うことを目指して選定されたもので、ラウンジ全体が一つのインスタレーションとして構成されています。

ホテルライクな暮らしを実現する設計とサービス

各住戸は高い天井高と大きな開口部により、開放的で伸びやかな空間を実現。ワンフロアに2〜3邸を配し、エレベーターも二つある扉のうち、それぞれの住戸側の扉が開く「双方向エレベーター」を採用するなど、高い独立性を確保しました。また、コンシェルジュの派遣会社が提供する家事代行サービスにより、ホテルライクな暮らしが実現できるよう、清掃、ベッドメイキング、長期不在時の風通しや植物の管理など、多様なサービスを用意しています(有償)。

このように、都市の利便性と京都の自然の風情を両立させ、京町家の文化を現代に昇華させたのが「プラウド京都高瀬川」です。素材や質感など、細部まで一つ一つ注力し、京都らしさを意識して計画された建築となっておりますので、今後お住まいの皆様にとって、年月を経るほどに魅力が高まるような存在になれば幸いです。

撮影:IT IMAGING

本記事でご紹介している「プラウド京都高瀬川」の魅力は、動画でもお楽しみいただけます。

建物デザインや共用部の空間構成を映像でご覧いただくことで、プラウドが描く世界観や暮らしのイメージを、より具体的に感じていただけます。
野村不動産プラウド公式YouTubeチャンネルはこちら

インタビュー

野村不動産 西日本支社 住宅事業推進部 小黒雄一朗

内覧会で複数のお客様から、完成予想図より実物のほうがよいというお声を頂戴し、一つ一つの仕上げの質感、細かいディテール、高瀬川の余韻の醸成の仕方など、言葉では表現しにくい部分まで気を配ってつくり上げたことが、空間体験としてお伝えできたのではないかと感じました。京都は景観に関する基準の厳しさなど、他の地域にはない難しさがありますが、今回それを乗り越えたことでこのような空間が実現できたので、これからも易きに流れず、努力を惜しむことなく、お客様や地域のことを第一に考え、よりよい建築をつくっていきたいと思っています。

プラウド京都高瀬川

所在地
京都府京都市中京区恵比須町424番(地番)
交通
京都市営地下鉄京都東西線 「京都市役所前」駅 徒歩3分
京阪電気鉄道京阪本線 「三条」駅 徒歩4分
阪急電鉄阪急京都線 「京都河原町」駅 徒歩9分
総戸数
20戸(広告募集対象外住戸6戸含む)
竣工
2026年2月

※掲載の情報は、2026年5月時点の情報です