プラウドが生まれる街銀座

日本を代表する繁華街、銀座。モノからサービスに至るまで「プレミアム」が集まる街。そんなイメージを持つ方が多いでしょう。しかしそれだけではないのが銀座の面白いところ。じっくりと歩いてみると、銀座の持つさまざまな顔が見えてきます。そしてそれは、銀座の「暮らす街」としての魅力にもつながっているのです。

1 銀座の街を歩く

世界中のプレミアムなモノが集まる
華やかで、洗練された街・銀座

銀座のシンボルといえば時計台のある「和光」。和光は4丁目交差点に建っていますが、銀座は何丁目まであるかご存知でしょうか。答えは8丁目。1丁目から8丁目まで中央通り沿いに歩いて20分程度。直行する晴海通りをJR有楽町駅付近から「歌舞伎座」の先あたりまで歩くと10分程度。この長方形の範囲内に魅力がぎっしりと詰まっているのが銀座です。

数寄屋橋交差点

案外狭い銀座ですが、それだけに、少し移動しただけで街の表情が次々と変わっていきます。少々おおざっぱな分け方ですが、1丁目と2丁目は下町的な雰囲気が残るエリア。ほっとできる場所でもあります。その先はショッピングエリア。和光がそびえ、透かし彫りをモチーフにしたファサードの「GINZA PLACE」が異彩を放つ4丁目交差点は象徴的な場所です。7丁目と8丁目あたりは飲食の街。食の名店がひしめきます。

銀座シェ・トモ
山梨県境川産無農薬野菜の盛り合わせ

水平に移動しましたが、時間軸で移動することができるのも銀座ならでは。江戸時代から続く老舗で粋を味わった後、「GINZA SIX」「東急プラザ銀座」といった旬のスポットで時代の空気を吸う。東京メトロ銀座駅はこの10月に大幅にお色直しされました。銀座では21世紀に突入したあたりから街のリニューアルが進んでいます。銀座は故きを温ね新しきを知る街。歴史的な意匠と最新の機能が融合した歌舞伎座は、時間を超越するこの街の象徴といえるかもしれません。

東京メトロ銀座駅
歌舞伎座

懐かしくて新しい。
伝統も進化する街・銀座

GINZA PLACE

カルティエ、シャネル、ルイヴィトン…。最高級ブランドのイメージが強い銀座ですが、実は既に次のステージに進んでいて、従来の価値観にとらわれない、新しいプレミアムとでもいえるようなブランドの出店も増えています。またファストファッションのブランドも進出。もちろん老舗専門店も健在です。それらがぶつかり、火花を散らす。その熱が、銀座の街を輝かせます。

文化を巡る旅ができるのも銀座。最先端の音楽とアートを扱う「シャネル・ネクサス・ホール」、老舗画廊、歌舞伎座、「観世能楽堂」…。この街には知の刺激も溢れています。

東急プラザ銀座

このように多様な顔を持ち、24時間動き続ける銀座は、たまに訪れるだけではその魅力を味わい尽くすことはできません。この街に暮らす。それがこの日本を代表する街を余すことなく堪能する唯一の方法です。

東急プラザ銀座屋上「KIRIKO TERRACE」
GINZA SIX

2 新しい風

三原通りの呉服店は
銀座の粋を着物で伝える

銀座4丁目、銀座三越のすぐ近くに、木と石のファサードが印象的な呉服店があります。「銀座もとじ」。保守的なイメージのある呉服業界にあって、たくさんのチャレンジを果敢に続けているお店です。

女性のきもの専門店「銀座もとじ 和織・和染」の店内。銀座もとじは銀座エリアで2店舗とギャラリーを運営

「いま、日本の着物文化は大変なことになっているんです。平成の始めころには全国に5万戸くらい養蚕農家があったんですが、今は300戸ほどに激減しています。日本は生糸の輸出によって近代化しましたから、養蚕がもしなくなってしまったら、現在につながる日本の歴史に、ある意味ピリオドを打つことになってしまいます」

銀座もとじの二代目、泉二啓太さん

そう語るのは、銀座もとじのもとけいさん。36歳の二代目です。銀座もとじは啓太さんのお父さんであり、現在代表を務めるもとこうめいさんが1979年に始めたお店。弘明さんは、お店を2週間休業し、店内で実際に蚕を飼育する展示を行ったり、銀座5丁目にある泰明小学校で23年間に渡り、毎年、銀座の柳を使った「柳染の授業」をしたりと、着物文化の発信を行ってきました。2002年には、日本初の男性着物の専門店の開店や、当時タブーとされていた価格表示など、販売方法の革新も行いました。

店頭の機で大島紬を織っている(コロナ渦中の現在、織子の健康に配慮して休止中)
泰明小学校での「銀座の柳染 課外授業-柳の剪定」

啓太さんが加わった現在は、店頭での大島紬の手織りや、1年をかけて、養蚕・製糸・製織の工程を見学・体験する着物づくり「プラチナボーイ物語」、着物文化を若い世代に向けてレクチャーする「ひらきのもと」など、さまざまなプロジェクトを手掛けています。最近では、産地からインスタライブを行うなど、SNSでの発信が大きな力になっています。

泰明小学校での「銀座の柳染 課外授業-柳染 」
純国産の夢の蚕「プラチナボーイ」の繭

お父さんの弘明さんは呉服店を始めるにあたって、銀座という場所にこだわりました。啓太さんはこう話します。

「銀座には『地の力』『場の力』があります。銀座は日本の中心。銀座でやるからこそ世界中の人たちに見てもらえるんです。それから、銀座はものすごく動いている街です。時代の風を若手職人さんたちに感じてもらいたくて、『ぎゃらりー泉』という発表の場を設けています」

プラチナボーイの大島紬

銀座から
新しい着物時代を
創り出す

本場奄美大島紬

そんな銀座もコロナウィルスの影響で、この春、訪れる人が激減しました。啓太さんと銀座の若手商店主の仲間たちは、あるプロジェクトを立ち上げました。「銀座玉手箱」です。

「銀座玉手箱」の一例。
一箱に、ジャンルを超えて銀座の銘品が詰まっている

「今だからこそ何かできないかと始めたもので、銀座ならではの品物を集めた詰め合わせのネット販売です。銀座は新しい価値観と出会える街です。『玉手箱』で知らなかった銀座の銘品と出会って欲しいと企画しました。近いうちに銀座の百貨店でポップアップの店をやろうという計画が進んでいます。アドバルーンを揚げようっていう話もあるんですよ」

「玉手箱」のメンバー
銀座もとじ オリジナル風呂敷「繋がり」

幼少時代から銀座と馴染みのある啓太さん。
「銀座はモノゴトの基準がすごく高い街です。僕らは『銀座フィルター』といっていますが、住むということは、そのフィルターを通って選ばれたものに日常的に触れるということです。それはすごく贅沢なことですね。銀座は自分を高めてくれる街です」

写真:薮崎めぐみ

写真協力:銀座もとじ

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※掲載の情報は、2020年12月時点の情報です