プラウドが生まれる街湘南 平塚

湘南エリアのほぼ中央に位置する平塚は、憧れのシーサイドライフを実現できる街。海風が心地よい環境でありながら、都心までJR東海道線で約1時間とアクセスがよく、ショッピングモールが複数あるなど、都会的な便利さも備えています。海辺の街で家族とゆったり暮らしたい。マリンスポーツと仕事を両立させたい。そんな新しい暮らし方に対応できる湘南の街、平塚を歩きます。

1 湘南 平塚を歩く

海辺の街・湘南 平塚で見つけた
家族との時間を大切にできる場所

平塚は、街を東西に横断するJR東海道線を境に南北二つの顔を持っています。北側は平塚が備える都市の利便性を担うエリア。市役所、図書館、美術館、博物館、体育館といった公共施設が揃い、約250の専門店が集まる「ららぽーと湘南平塚」もあります。

平塚駅南口と海を結ぶ「平塚なぎさプロムナード」。歩道が広く、歩きやすい
「ららぽーと湘南平塚」
「ららぽーと湘南平塚」
静謐な空気に満ちた「平塚八幡宮」
静謐な空気に満ちた「平塚八幡宮」

南側は湘南らしさが詰まったエリア。松並木が美しい「平塚なぎさプロムナード」が平塚駅前から海に向かって伸び、その周囲に個性的なショップが点在しています。

「平塚なぎさプロムナード」沿いにある「アッシュ×エム」。晴れた日はテラス席が心地よい

平塚産の食材にこだわる本格フレンチの「アッシュ×エム」、英国アンティーク家具と雑貨の「antique shop menu」、フランス人シェフが丁寧に焼き上げる天然酵母パンの店「レピドー」は、海岸への散歩の途中に立ち寄りたい店です。また界隈にはマリンスポーツの店やスクールも複数あり、湘南らしさを感じさせてくれます。

英国アンティークの店「antique shop menu」。並んでいる品物のほとんどが英国で直接買い付けたもの

海との関係を最優先にした
仕事と暮らしのできる街

平塚エリアには多くのサーフポイントがあり、レベルに合わせて楽しむことができる
平塚エリアには多くのサーフポイントがあり、レベルに合わせて楽しむことができる

心地よい海風を頬に受けながら「平塚なぎさプロムナード」を進むと左手に濃い松林が現れます。その向こうに広がるのが「湘南海岸公園」。プールやフットサルコートがあるこの公営公園ではスポーツをリーズナブルに楽しめますが、毎月1回「SunSunマルシェ」と題した青空マルシェが開催されるなど、海辺での暮らしをのんびりと楽しみたい方にも嬉しい公園です。手作り雑貨を扱うブースやキッチンカーが並び、もの作り体験ワークショップも開催。家族そろって楽しめます。

子ども向けの体験教室やライブなども行われる「SunSunマルシェ」。芝生の上でゆったりと、一日中楽しむことができる

「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」のボードウォーク。パークには屋外レストランもある
「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」のボードウォーク。パークには屋外レストランもある

「平塚なぎさプロムナード」をさらに進むと海。「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク」と名付けられたこの砂浜ではビーチバレーやビーチサッカーなどの海辺のスポーツを一年中楽しめ、夏には海水浴場も開設されます。仕事の前にマリンスポーツ、夕方にはパートナーや愛犬とともに海辺で夕陽を眺めてリフレッシュ。平塚なら、そんな湘南ライフを実現できます。

2 新しい風

平塚の街では、ワークショップで
アートの扉が開かれる

平塚を中心とする湘南には、明治時代から多くの芸術家が居を構えてきました。温暖な気候と豊かな自然に惹かれて移り住んだ彼らは、この地で自らの表現を深めるとともに、地域に文化の種を蒔き、育てていきました。

「平塚市美術館」のメインテーマは「湘南の美術・光」。湘南ゆかりの作品を中心に収集している
「平塚市美術館」のメインテーマは「湘南の美術・光」。湘南ゆかりの作品を中心に収集している
展覧会もワークショップも、気負わずに来館・参加してもらえるように心掛けているとのこと
展覧会もワークショップも、気負わずに来館・参加してもらえるように心掛けているとのこと

クリエイテな街、平塚。美術館や博物館では注目すべき展覧会が開催され、プログラムやワークショップが頻繁に行われています。また、街を歩くとワークショップや体験教室を催している店やレンタルスペースがいくつも目に付きます。「平塚市美術館」はそんな平塚におけるアートの拠点です。

取材時には「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語展」が開催されていた。ロビーに設置されたオブジェには来場者からのメッセージがたくさん貼られていた
取材時には「造形作家 玉田多紀 ダンボール物語展」が開催されていた。
ロビーに設置されたオブジェには来場者からのメッセージがたくさん貼られていた
「平塚市美術館」学芸員の江口恒明さん
「平塚市美術館」学芸員の江口恒明さん

「『平塚美術館』は1991年に開館しましたが、開館当初から教育活動にも力を入れてきました。当時は教育プログラムというものが全国の美術館関係者の間で注目され始めた頃でした」と学芸員の江口恒明さん。開館当初は、半年かけてフレスコ画を描くといった本格的なプログラムを中心に行っていましたが、現在は対象者も内容もさまざまなワークショップを開催しています。

2〜4歳の親子向けワークショップ「キッズアート」の様子。「NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会」との協働により、10年以上開催している

各種ワークショップの中で特に「平塚らしさ」を感じさせてくれるのは子ども向けのプログラム。1〜2歳の親子を対象とした「赤ちゃんアート」と、2〜4歳の親子向け「キッズアート」です。

アートを体験して
子どもが、いきいき育つ街

毎回テーマを決めて開催している。この日のテーマは「はさみでチョキチョキ」

「お絵かきや工作で、子どもたちに表現する楽しさを感じてもらうワークショップです。子どもたちへアートの扉を開くだけではなく、親御さんに向けて子育てアドバイスを行うのも特徴です。本プログラムはアートを通じた子育て支援に長年取り組んでいるNPOと協働で開催していますが、講師には子どもの発達段階に合わせた注意点、向き合い方などを折に触れて話してもらっています」
平塚市は子育て支援に力を入れている自治体で、子ども向けワークショップは平塚市の子育て支援の一翼も担っているのです。

この日は12組の親子が参加。コロナ禍前は20組程度受け入れていたが、ソーシャルディスタンスを考慮してこの人数になったとのこと
この日は12組の親子が参加。コロナ禍前は20組程度受け入れていたが、ソーシャルディスタンスを考慮してこの人数になったとのこと

本日の講師は、「NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会」代表理事の冨田めぐみさん。アートと子育てをテーマに長年活動を続けている

美術館は市内の学校と緊密に連携をとり、ワークショップのアレンジや団体観覧の受け入れ、部活動の協力などにも力を入れています。そうした姿勢に共鳴してか、美術館の活動をサポートするボランティア団体には多くの市民が参加しています。
「平塚市美術館」は平塚在住の文化人を中心とする市民の声から生まれましたが、その創設の思いを受け継ぐ美術館は、市民とアートを結ぶ拠点として今も大きな支持を集めているのです。

明るいロビーには2015年に開催された「ペコちゃん展」の作品の一部が展示されている。平塚に工場がある不二家など、地元企業とコラボした展覧会も開催されている
明るいロビーには2015年に開催された「ペコちゃん展」の作品の一部が展示されている。
平塚に工場がある不二家など、地元企業とコラボした展覧会も開催されている

「今後は美術館を出て市民の皆さんの中に直接飛び込んでいくような活動を進めて行きたいですね」と話す江口さん。「平塚市美術館」の活動によって、アートの街・平塚は次の段階へと進んで行くでしょう。

協力:平塚市美術館

3 この街の物件はこちら

※掲載の情報は、2023年8月時点の情報です