「聖蹟桜ヶ丘」は、「新宿」駅へ直通34分の特急停車駅「聖蹟桜ヶ丘」駅を中心に広がる街。駅前には大型商業施設が揃い、近くを流れる多摩川で水辺のアクティビティも楽しめる、自然と都市機能が調和した街です。センスのよいカフェやショップ、桜並木も魅力の、心地よく暮らせる街「聖蹟桜ヶ丘」を歩きます。
東京都都市整備局が「地域の拠点地区」に指定しているだけあって、「聖蹟桜ヶ丘」駅前の充実ぶりには目を見張ります。「京王聖蹟桜ヶ丘SC」「ザ・スクエア」「聖蹟桜ヶ丘オーパ」といった大型商業施設が建ち並び、食料品からファッション、家電まで、日々の生活に必要なものはすべて揃うでしょう。今年の2月には多摩川を望むロケーションに「サクテラスモール」もオープンしました。
「聖蹟桜ヶ丘」は人気アニメの舞台のモデルとなった街としても知られていますが、そこで描かれたのどかでゆったりとした空気感は街のあちこちで感じることができます。
「ALICIA Café」。モナコの有名レストランで腕を磨いたシェフの地元の食材を活かした料理が人気
お店も、デッキで多摩川の風を感じながらランチやディナーが楽しめる「ALICIA Cafe」、生活の中にカフェ文化が溶け込むメルボルンの街にインスパイアされたカフェダイニング「LATTE GRAPHIC聖蹟桜ヶ丘店」、おむすびとおいしいデリでのんびりできる「おむすびカフェ くさびや」といった、センスのよさと郊外のゆったり感がほどよく調和した店が揃っています。
「LATTE GRAPHIC聖蹟桜ヶ丘店」。2023年にオープンしたばかりのオールディダイニング店。テラス席もあるのでペット連れの方にも好評
「おむすびカフェ くさびや」は、ギャラリーやイベントなども開催、人が集う空間になっている
こののどかな空気感はどこから来るのかと考えると、それはやはり、ゆったりと流れる「多摩川」でしょう。散歩する人、サイクリングする人、チェアリングする人。みな思いおもいに水辺の気持ちよさを満喫しています。河川敷の公園ではイベントやマルシェが開催され、和みの空間になっています。
多摩川の他にも、桜の名所「桜ヶ丘公園」「いろは坂桜公園」「小野神社」など、四季を身近に感じられる場所がいくつもあります。
「聖蹟桜ヶ丘」の名前の由来となった「旧多摩聖蹟記念館」や「関戸公民館(ヴィータ・コミューネ)」など、文化・交流施設も充実。少し足を伸ばせば江戸時代から続く名庭園「京王百草園」やゴルフ場もあります。この街では、若いファミリーからシニアまで、ゆったりとした気分で暮らしを楽しめるでしょう。
「聖蹟桜ヶ丘」の街で一番大きな橋「関戸橋」。その近くの住宅街の中にユニークなドーナツ屋さんがあります。「ハグジードーナツ」です。築50年ほどの民家を改装したお店は細い路地の先にあり、初めて訪れた人はきっと迷ってしまうでしょう。
「訳の分かんない場所ですいません! 10年前に始めたころはお客さん誰も来なくて、大変だったんですよ」
と恐縮するのは、笑顔が素敵な店主のまつかわひろのりさん。
「近くを歩いていた人に訊いてみたけど知らないって言われて、でも一緒に探してくれて『あった!』みたいな。ご近所の皆さん、今では土日にスマホいじってる人を見かけると声かけて連れてきてくれるんです。本当にありがたいと思っています」
いろんな雑誌やテレビで紹介されて、「ハグジードーナツ」の人気は今や全国区。今でもこの地で続けているのは、この街の人たちのそんな温かさに理由があるのかもしれません。
「お客さんは、ほんと幅広いです。メインは地域のファミリーの方、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで。遠くからわざわざ来てくださる方もたくさん。海外の人もすごく多いです。僕らちょっと特殊なドーナツ作ってるので、面白がってくれて!」
まつかわさんは「特殊」なんて言いますが、決して食べられないドーナツを作っているわけではありません。まつかわさんいわく「基本はおいしい」こと。「3種類の小麦をブレンドし、小麦の甘さが引き立つようにあまり砂糖を使わずに、子どもからおじいちゃんまでおいしく食べてもらえるように作っています」
ドーナツは店内のキッチンで一つひとつ手作りしている
この「おいしさ」にプラスアルファがあるところが「ハグジードーナツ」です。色やカタチの楽しさと可愛らしさ。バナナがドーンと載っていたり、動物やモンスターのカタチをしていたり。まつかわさんは「特殊」なんていいますが、それは「遊び心」というべきでしょう。
最近はコラボの依頼もあるそうで、知らなかった素材や製法を学び、アイデアが生まれたりと、コラボを楽しんでいるそうです。そんなチャレンジ大好き、コラボ大好きなまつかわさんは、地元のコーヒー店と一緒にイベントも始めました。多摩川の河川敷の公園で開催する「せいせきさくらがおかメリーゴーランド」です。メリーゴーランドを建てて無料開放。野外映画、音楽ライブ、ワークショップ、フードやアクセサリーなどのショップもオープン。今年の4月に開催した際には1万人も集まったそうです。
聖蹟桜ヶ丘の自家焙煎コーヒー店「tak beans」と一緒に開催した「せいせきさくらがおかメリーゴーランド」や、ドーナツ写真集の出版。
オリジナルのテキスタイルでグッズを制作したりと、まつかわさん夫妻はクリエイティブ
「出展者はあえて地元ではない人たちを呼んでいます。地元の人たちには『こんな面白い人たちがいるんだよ』って紹介できるし、来てくれた出展者さんたちには『聖蹟桜ヶ丘ってこんなにいい街なんだよ、いい人たちが住んでいるんだよ』って知ってもらえる。街の人にも外の人にも刺激をあげたいんです」
「ハグジードーナツ」という店名は、まつかわさんが学生時代にハマったアメリカのテレビドラマ『FRIENDS』に因んだもの。「いろんな人たちがカフェに集まって、わちゃわちゃやって、みんなの人生が豊かになっていくっていうドラマです。その世界が大好きだったので、登場するぬいぐるみの名前からとりました」とまつかわさん。まつかわさんと「ハグジードーナツ」を媒介に、人が集まり、つながり、みんなの人生が豊かになってゆく。まつかわさんは、『FRIENDS』の温かく豊かな世界を聖蹟桜ヶ丘で実現しました。
※掲載の情報は、2024年8月時点の情報です