JR総武線快速で「東京」駅へ直通19分。「市川」は、暮らしの便利さと落ち着いた生活環境の両方を手に入れられる街です。駅前は商業・文化・行政施設が集まる便利なエリアで、そこから少し進むと閑静な邸宅街と文教エリア。江戸川河川敷の自然も魅力です。『万葉集』で詠われ、財界人や文化人など“暮らしの質”にこだわる人たちに選ばれ続けてきた街「市川」を歩きます。
「市川」の街の玄関はJR総武線「市川」駅。総武線快速が停車し、「東京」「新橋」「品川」へ乗り換えなしでアクセスできます。さらに京成本線の「市川真間」駅も利用できます。
駅周辺には「シャポー市川」「ダイエー市川店」などの大規模商業施設。スーパーマーケットからファッション、カフェ、レストランまで豊富に揃っています。金融機関や公共・医療施設も駅前に。「市川」駅南口駅前の「I-linkタウンいちかわ」には、行政サービスセンター、子育て支援センター、高齢者施設などが入っています。45階には雄大な眺めが人気の展望施設もあります。
「市川」は食も充実しています。白×木材のやわらかなインテリアの中でいただく、美しく盛りつけられたスコーンや焼き菓子。カフェ「ジプソフィラ」は、この街での上質な暮らしを象徴するような、気持ち良い空間です。「オープンオーブン」は天然酵母を使った焼きたてパンの店。イートインコーナーではスープやサラダなどがついたサンドイッチセットが人気です。どちらの店も「市川」駅の近く。便利で雰囲気よく、味は本格です。
「市川」は歴史と文化に彩られてきた街です。「市川」駅から北に一直線に伸びる「大門通り」を進むと63段の石段が現れ、登りきると奈良時代に創建された「真間山 弘法寺」。界隈は『万葉集』や歌川広重の『名所江戸百景』にも登場しています。

文化の歴史は今も続いています。駅前に図書館と公民館、郊外に向かって少し歩くと「市川市芳澤ガーデンギャラリー」と「市川市木内ギャラリー」。学びと交流が活発に行われています。市川市は子育て支援の充実ぶりでも知られ、「市川」の街には「市立市川小学校」「自然幼稚園」など教育施設が複数あります。
サイクリングやランニングを楽しめる江戸川河川敷、桜の名所として知られる「桜土手公園」、「国府台公園」、「須和田公園」など、気軽にリフレッシュできる施設・場所もあります。
「市川」駅北口の先には低層の邸宅街と文教エリアが広がっています。ここでの静けさと駅前のにぎわい。そのバランスの良さはこの街ならではで、これこそが「市川」が長年支持されてきた理由でしょう。
“東の鎌倉”と呼ばれ、大正から昭和にかけて、政財界の要人の別邸・別荘が建つ邸宅街として羨望の的であった「市川」の街。その名残は現在でも色濃く残り、歩いているだけで、どこか心が満たされてゆくのを感じます。「市川」駅から北に向かい、真間川を渡って坂を上る。大空が気持ち良く広がるこの辺りにも古くから大きな屋敷が並んでいましたが、その一画に“邸宅街・市川”の歴史を強く感じさせてくれる場所があります。「市川市芳澤ガーデンギャラリー」です。
「芳澤ガーデンギャラリー」は実業家・芳澤月恵氏の邸宅跡を利用した美術館です。芳澤氏は約1000坪の敷地に自邸を建てて暮らしていましたが、特に庭や樹木への思いが強く、広大な庭を造り、100種類以上の樹木をレイアウトし、「百樹園」と名付けました。そして四季折々にさまざまな表情を見せてくれる木や花々に深く愛情を注いだのです。
芳澤氏は2001年に、敷地と建物、美術品を市川市に寄贈。「ガーデンギャラリーとして市民に開放してほしい」という芳澤氏の意向を受け、市は2004年に「芳澤ガーデンギャラリー」と名付けてこの場所を公開しました。
「芳澤ガーデンギャラリー」は、主に二つの楽しみ方で人々に親しまれています。
一つは美術館として。市川市には「市川市文化会館」や「行徳文化ホールI&I」など複数の文化施設がありますが、「芳澤ガーデンギャラリー」では、特に美しい庭を活かすことを意識した企画展を開催しています。たとえば、安野光雅氏が野の花を描いた作品を展示した展覧会では、館内で作品を鑑賞し、庭で花を愛でることができました。市川出身の動物写真家・星野道夫氏の写真展でも、自然を感じることができるこの美術館ならではの感慨を得ることができました。

「芳澤ガーデンギャラリー」の二つめの楽しみ方。それは、散策の目的地や立ち寄り場所としてです。「芳澤ガーデンギャラリー」の庭はギャラリーの開館時間内は原則として無料開放。季節に合わせてさまざまな花樹を植えているので、毎日訪れても飽きることはないでしょう。付近には、バラで知られる「須和田公園」や、貴族院議員・木内重四郎氏の別邸を復元・再築した「市川市木内ギャラリー」など見どころが多く、これらと合わせて散策を楽しむ人が多くいます。
「芳澤ガーデンギャラリー」の庭園は、芳澤氏が暮らしていたころとほとんど変わっていません。庭に立ち、花鳥を愛で、風の気配に身を委ねていると、芳澤氏ら先人がこの地で育んできた暮らしの質も静かに伝わってきます。日常の中で感覚を整えられる場所があること。それが「市川」に暮らす豊かさなのだと感じさせてくれる場所です。
取材協力:芳澤ガーデンギャラリー
木内ギャラリー
※掲載の情報は、2026年2月時点の情報です