STEP5 具体的な購入準備に向けて

引き渡しとその後のサポート

引き渡しとその後のサポート

長寿社会を迎え、長期間、安心して暮らせるマンションのニーズがますます高まっています。
安全で快適なマンションライフには、良質な管理体制と適切な修繕計画、そして万が一のための防災対策が欠かせません。

そこで、今回はマンションの管理と修繕計画、防災対策の在り方について解説します。

快適な暮らしを支える「管理体制」

「マンションは管理を買え」という言葉もあるように、管理体制の良し悪しは住み心地だけでなく建物の状態をも左右し、そのマンションの資産価値にも大きな影響を及ぼします。マンションの管理サービスの内容と管理費の額は、購入前に必ず確認しておきましょう。

一般的に、マンションの管理は、所有者らでつくる管理組合から専門の管理会社に委託されています(管理組合による自主管理のマンションもあります)。管理会社の業務内容は、受付などの管理業務、エレベーターなど共有部の保守点検業務、清掃業務、会計や修繕の実施などをサポートする事務管理業務など多岐にわたります。

管理会社への支払いには、所有者が月々負担する管理費が当てられます。費用の安い管理会社を選べば、当然、所有者の負担は軽くなりますが、その分サービスの内容や質が低下する懸念があります。かといって、不要なサービスに多額の管理費を支払うのも考えもの。自分にはどんなサービスが必要かを見極め、それを利用できる管理体制のマンションを探しましょう。

なお、マンションでは管理規約によって様々なルールが設けられています。このうち、購入前に必ず確認しておきたいのは、ペット飼養や楽器の演奏、リフォームについての規定です。特にペットの飼養に関しては住民トラブルに発展しやすいので、ペットを飼っている人・飼う予定の方は必ず確認してください。また、将来、リフォームを検討している方は、管理規約の中にリフォームを制限する項目が含まれていないか、確認することをお勧めします。

マンションの将来を左右する「長期修繕計画」

長く快適にマンションで暮らすには、建物や設備の劣化に応じて、適切な時期に修繕を行うことが不可欠です。実際、築年数を経たマンションでも、適切な修繕・改修工事を行った結果、美観を維持し、資産価値を高めているケースも見受けられます。つまり、適切な修繕・改修工事の実施がマンションの将来を左右するといっても過言ではないのです。

 最近では多くのマンションで、20~30年程度の期間を見越して、「長期修繕計画」を作製し、修繕工事の所有者負担額を算出しています。もちろん、実際の工事は建物の状況などを見極めてから行うので、必ずしも計画どおりに進むわけではありません。しかし、計画を把握しておくことによって、どの時期にどの程度の費用が必要なのかを大まかに把握できるので、必要な準備を進めておくことができます。

なお、管理組合では修繕工事に必要な費用として、所有者から「修繕積立金」を徴収しています。一般的に、修繕積立金の徴収には、段階的に増額される「段階増額方式」が採用されています。

つまり、築年数を経るごとに所有者の負担が大きくなるということ。また、修繕・改修時に所有者が別途一時金を負担する計画の物件もあります。後で慌てなくて済むように、事前に長期修繕計画の内容を販売センター等で確認しておきましょう。また、マンションの住み替えを予定している方は、大規模修繕の時期を考慮して、売り時を検討することをお勧めします。

備えあれば憂いなし。マンションの「防災対策」

2021年12月31日までに父母や祖父母などの直系尊属から住宅取得資金として贈与を受け、贈与を受けた翌年の3月15日までに居住した場合、受けた贈与のうち一定額までを非課税とする制度です。

この制度のポイントは、親だけでなく祖父母からも贈与が受けられること、非課税枠内であれば贈与税がかからないこと、そして暦年課税制度や相続時精算制度と併用できることです。

ハード面
ソフト面

住民コミュニティを育んで、安心・快適なマンションライフを

なお、防災プランは策定するだけでなく、住民が自主的に参加する仕組みを作ることが大切です。そのために不可欠なのが、住民コミュニティの形成です。

住民コミュニティは時間が経てば経つほど成熟し、適正なマンション管理や防犯・防災に役立つ信頼関係が育まれていきます。コミュニティの形成には多少の時間が必要ですが、住民参加型イベントの開催など管理会社のサポートを活用すれば、新しいマンションでも速やかに育むことが可能です。最近はディベロッパーがコミュニティ形成を積極的に支援している場合もあるので、購入前に確認しておくとよいでしょう。

10年後、20年後も安心して快適なマンションライフを楽しむために、コミュニティ活動には積極的に参加し、当事者意識をもってマンションの「管理」「修繕」「防災」に関わる姿勢を大切にしたいものです。

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