プラウド誌
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Yuto Watanabeヴィレッジトラストつくだ農園2009年に有機JAS認証を取得して以来、有機農法でさまざまな野菜を栽培する。大地の恵みを蓄えた野菜は定評があり、ホテルや料亭にも卸している渡辺雄人さんText/堤律子 Photo/加藤史人、田中幹人   御すぐき處京都なり田 京都市北区上賀茂山本町35 075-721-1567  新旧織り交ぜた文化が育まれる街・京都。言わずと知れた世界有数の観光都市ですが、訪れる人を魅了する、その文化を支えているもののひとつが、京都の伝統野菜、京野菜です。「野菜の流通の歴史を見ると、鮮度を保ちながら遠方へ運べるようになったのは、ここ数十年のこと。それまではみんな、その土地で生産されたものを食べていました。京都の人が、ずっと食べてきたものが食文化をつくり、京都の文化をつくってきたんです」と話すのは、京都・大原の地で、京野菜をはじめとした有機野菜を生産する、ヴィレッジトラストつくだ農園の渡辺雄人さん。三千院にほど近い里山に畑を持ち、水菜や九条ネギ、海老芋、金時人参、聖護院大根などの京野菜を栽培しています。「伝統野菜は、特別手を加えているわけではないですが、元々おいしい遺伝子を持っている。だから食べ続けられているんです。もちろん、おいしくても育てるのが難しく、つくられなくなった京野菜もあるのですが、広く知っていただき当たり前のように食卓に上れば、次の世代にも繋げていけます」 そんな農家の想いや声を、野菜と一緒に消費者に届けているのが、京の地野菜の販売を行うGg’s 角谷香織さん。京京都都のの伝伝統統野野菜菜・・京京野野菜菜。。育育ててるる側側もも消消費費すするる側側もも誇誇りりをを持持ちち、、京京都都のの地地でで受受けけ継継ががれれてていいまますす。。京野菜が伝える伝統を感じる味わい4 SUMMER 2021Text/堤律子 Photo/加藤史人、田中幹人   御すぐき處京都なり田 京都市北区上賀茂山本町35 075-721-1567 京野菜が伝える伝統を感じる味わい

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