環境と未来への対応

大規模修繕のコストを低減
アトラクティブ30

永きにわたり変わらない安心感を
技術力とグループ力で叶える

近年、マンションに永くお住まいの方が増加する中、慢性的に修繕積立金不足や、修繕工事実施時に修繕積立金不足分を一時的に徴収や金融機関からの借り入れで補うマンションが約20%程度存在するなど、永く安心して住まうための対応策が望まれています。

※ 国土交通省マンションの修繕積立金に関するガイドラインより。

このような社会的課題に対応すべく、大規模修繕の工事項目ごとに耐久性を精査。高耐久部材・工法を採用した「アトラクティブ30」の導入を2018年より開始しました。

「アトラクティブ30」導入の分譲マンションに野村不動産パートナーズの大規模修繕工事「re:Premium」(リ・プレミアム)をご採用(有償)いただくことにより大規模修繕周期を概ね16~18年に延伸することが可能となります。

この取り組みにより、建物の長寿命化と、ライフサイクルコストの大幅な軽減によるお客さまの心理的・経済的負担を軽減することができます。

修繕工事の周期を見直すための、
より良い技術 ※一部抜粋

大規模修繕の長周期化に向けた
部材・工法等の対応

大規模修繕とはマンションの性能を維持し老朽化を防止するために計画的に実施される修繕工事です。具体的には外壁塗装・タイル工事・屋上防水工事、鉄部塗装工事、給排水管更新工事などがあります。
特に外壁塗装・タイル工事には、通常、外壁に足場を掛ける必要があることから、屋上やバルコニー内側の防水工事など他の工事も併せて実施します。
「アトラクティブ30」では、大規模修繕工事項目ごとの工事費と耐久性の精査を行った結果、防水工事、外壁塗装・タイル工事に着目しました。

外壁タイルに、タイルが剥がれにくい
「有機系接着剤張り工法」を採用

外壁タイルのうち妻面や手摺外側など大規模修繕の際に外部足場が必要な部分には、有機系接着剤張り工法を採用します。有機系接着剤張り工法は、コンクリート面に伸縮性のある接着剤を用いてタイルを張ることで、タイル剥離・剥落の危険を軽減します。
また、同工法を採用した場合は、新築後10年毎に行うとされていた全面打診検査に代わり、引張接着試験により確認する方法でも対応可能となったため、大規模修繕の長周期化が可能となります。

屋上防水には、15年保証の防水を採用

屋上防水は、一般的に採用される10年保証のアスファルト防水やシート防水に代えて、15年の高耐久を実現する新仕様を採用します。
※概ね10年を経過する前に、防水施工会社による点検と必要な場合のメンテナンスが15年保証の条件となります。

(株)長谷工リフォーム:塩ビシート防水工法(DN防水システム)

更新コストの負担が大きい部材における
高耐久化

長期修繕計画の中では、外壁防水工事など足場をかけて定期的に行う大規模修繕のほか、給排水管やアルミ手摺りなどといった、交換までの期間は長いが交換時には高額な費用が発生するものがあります。
これらについても高耐久部材の採用と定期メンテナンスの実施により、長寿命化を進めています。

アルミ手摺りには雨水で腐食しにくい芯材を採用

コンクリートスラブとアルミ手摺りを連結する芯材には、雨水がたまった場合でも腐食しにくいステンレスやアルミを採用します。

専有部内のすべての給排水管において長寿命化を実現した
配管システムを採用

住戸内の給水給湯配管には、耐食性、耐薬品性、耐塩素水性及び耐クリープ性などに優れた長寿命の架橋ポリエチレン管やポリブテン管を採用。さらに、共用部の給水配管についても高密度ポリエチレン管などの樹脂管を採用します。

排水管には、継ぎ手部分も含め、軽量で耐食性・耐薬品性に優れたオール樹脂の排水管を採用します。