スペシャル

時と共に深まるデザイン

事業推進部担当者が語る、デザインへのこだわり
「時と共に深まるデザイン」を、形にする

デザインや設計など、プラウドの「思想」を「形」にする工程を中心で担っているのが、住宅事業本部 事業推進部の担当者です。
マンションづくりの現場を熟知した2人に“プラウドならでは”のクオリティについて聞きました。

野村不動産 住宅事業本部 事業推進三部 推進二課

林 慎也

はやし・しんや/住宅建築部、オーダーメイドマンション事業部、カスタマーサービス部を経て現職。主な担当物件として「プラウドシティ阿佐ヶ谷」など。

野村不動産 名古屋支店 住宅事業部 推進課

小田 晋太朗

おだ・しんたろう/営業部門、オーダーメイドマンション事業部などを経て現職。主な担当物件として「プラウドタワー名古屋栄」など。

「プラウドは、どうあるべきか」常に原点に立って考える

プラウドを“創る”仕事とは?

林

プラウドとはこのような住まいであってほしいという想いを、自分の手で形にしていく作業です

毎年数多くのプロジェクトが計画され販売されるプラウド。複数の物件が同時進行する中で、住まいのデザインや設計を担当する事業推進部では担当者が手分けして、それぞれの物件に就きます。一人ひとりの経験値や力量は様々。そこで、プラウドの商品企画をする上で配慮すべきポイントをまとめた『プラウド・コンパス』と題する住まいづくりの指針を作り、社内で共有しています。数多くの住まいづくりを経て蓄積された知恵やアイディアが、この一冊に収められています。
『プラウド・コンパス』は、“この通りにつくれば、プラウドが完成します”といった類のマニュアルではありません。 ここに書かれている内容は、あくまでも土台。そこからさらに、各担当者は知恵を絞ります。

住まいづくりの中で生まれた数多くのアイディアを まとめた「プラウド・コンパス」
住まいづくりの中で生まれた数多くのアイディアを まとめた「プラウド・コンパス」
小田
小田

いかにプラウドを選んで良かった。と実感していただける住まいをつくることができるかが、腕の見せどころです

パース図から始まる妥協なきデザインワーク

いかに「邸宅」と呼ばれるにふさわしいものを創り上げるか――作り手のこだわりは、計画段階から始まっています。その一例が、出来上がりのイメージを共有するための「パース」作成です。

小田
小田

パースと言えば、以前は正面など見栄えのするアングルだけ作図するのが一般的でした。しかし最近では、全方向のパースを作ってデザインを考える物件も出て来ています。一般的には裏側と呼ばれるような、共用廊下部分などもです。実際にお客さまがお住まいになられてからは、そうした部分も目にされるわけですから、誰がどこから見ても、納得できるようなデザインをしようということです

長く住まわれるお客さまに対して、たとえ細部であっても、詰めの甘い部分を残してお渡ししたくない。時間をかけて暮らすほど、“しっくりくる”住まいだと感じていただきたい。――「時と共に深まるデザイン」を実現するために、対象をあらゆる角度から検討します。外観だけでなく、敷地内の樹々の一本一本に至るまで幾度も吟味され、“これだ”という答えが導かれるのです。こうした“ものづくり”のDNAは、プラウドの名の下に脈々と受け継がれています。

「見せる技術」と「隠す技術」を駆使し、上質な空間を演出

長く住まわれるほど、味わいが増し愛着の深まる住まいとは?その問いに対する答えが、各物件の造作一つひとつに込められています。たとえば、エントランス。住まわれる方が日々行き交う動線上というだけでなく、マンション全体の印象を決定付ける重要な場所だと言えます。ここで検討される事の一つが「アイ・ストップ」(目が留まる場所)という考え方。それはたとえば植栽であったり、アートであったり、あるいは照明であったりと、各物件のコンセプトに応じて異なります。

小田
小田

屋外から館内へ、本来なら一直線に進めるところを、あえて助線を遮る位置に壁をしつらえてアイ・ストップを設けることがあります。この場合、出入りするには迂回しなければなりません。しかし、合理性だけが住まいの豊かさだろうかと考えると、歩く楽しさを提供するためにあえて動線をまげたり、空間に遊びを設ける、という手法が浮かび上がるのです

効果的に「見せる」一方で、いかに「隠す」かも、デザイン上の工夫のしどころ。

林

たとえば煙の感知器や雨樋など、建物の機能としては必要ですが、積極的に見せたいものではありません

他にも照明器具の設置位置や、壁に取り付けられた掲示板の出っ張りなど、ポイントは無数。その一つひとつを、そこに住まわれる方の目線で検証します。

引き(奥行き)と構えを創り住まいへのアプローチを演出

シンボルツリーとして活かした既存の大樹

敷地に配置されたオブジェ

吹き抜けからの外光を取り込んだエントランス空間のアイストップ演出

共用廊下の空調機など、何気ない箇所にも目立ちすぎない工夫を

プラウドのデザインの原点は「お客さまの視点」

かつて営業の現場を経験した小田と、カスタマーサービス部でアフターサービスを担当した林。両者が口を揃えるのが、「住まわれる方の視点に立ったデザイン」です。

小田
小田

お客さまがご覧になる視点と、私たちの視点は、必ずしも一致しません。迷ったときは立ち止まり、『お客さまは、どのように思われるだろうか?』と考えるようにしています

林

私は、実際にプラウドにお住まいの方々と接することが多いカスタマーサービス部を経験したことで、お客さまの視点をより具体的にイメージできるようになりました。『使い勝手や完成後の維持管理にまで配慮されてこそ、良いデザイン』と呼べるのだと思います。ご購入いただいたお客さまとの対話を通じて、見栄えの良さばかりを追求した“独りよがりなデザイン”であってはならないこと、ものづくりは“お客さま第一主義”であるべきだということを学びました

時代や環境が変わると共に、ライフスタイルも大きく変化しています。“そのプラウドに住まわれる方は、どのような方なのか?そこには、どのようなデザインが必要なのか?”。私たちはこれからも、お客さまと向き合いながら試行錯誤を続けてまいります。