プラウド上原フォレスト/インペリアルテラス

スペシャル

環境と未来への対応

プラウド上原フォレスト
古き良き物に、新たな価値を。それも私たちの住まいづくりです。

贅を尽くした素材と職人技が可能にした、気品ある様式美。
歳月とともに成熟し、四季を謳う豊かな緑樹の森。
歴史ある建物に敬意を抱いて再生し、ヴィンテージとモダンを融合した《プラウド上原フォレスト》。
“継承”と“革新”によるハイブリットという価値を未来へ届けます。

プラウド上原フォレスト/インペリアルテラス
プラウド上原フォレスト/インペリアルテラス

本質的な贅を知る、世界品質の邸宅

欧米では、歴史的建造物を最先端の技術で再生して暮らすことを真の豊かさの象徴としています。積み重ねられた時間だけが創り上げるヴィンテージの価値を愛し、資の本質を知る文化性。そんな価値観を都心で叶えたのが、《プラウド上原フォレスト》。ヴィンテージ感溢れる既存棟は、パリの大統領官邸、エリゼ宮殿をモデルに1984年に誕生した「L'Elysee Apartment(エリゼアパートメント)」。緑樹に抱かれたその格式ある歴史的な建物と庭園に敬意を抱き、構造から見直しを行うことで新たな価値を次代へと再生しました。居住空間の広さはもとより、共用空間の上質さ、耐震強化の実現、先進的な設備機器の導入、インテリアの洗練性などを高い次元で追求しました。本物の素材と職人技による建築は、竣工時に関わった竹中工務店が高度な技術力を結集して丁寧に施工。その美しさを見事に蘇らせています。

36年の歳月を経て成長した既存樹を可能な限り保存
36年の歳月を経て成長した既存樹を可能な限り保存

一方、新たに加えられた増築棟はガラスとブラックフレームによるモダンで重厚感のあるデザイン。クリスタルのような透明感を纏う洗練された趣が、既存棟と美しく調和します。“継承”と“革新”とを融合して現代に蘇らせた邸宅が《プラウド上原フォレスト》です。

増築された新棟「クリスタルテラス」
増築された新棟「クリスタルテラス」

建物の歴史的価値を現代の技術で蘇らせる

このプロジェクトの命題は、時が磨き上げた建物の歴史的な価値を、可能な限り現代に蘇らせることでした。中でも「インペリアルテラス」と名付けた既存棟の気品ある美しさを遺すために、技術力を駆使した様々なアプローチが行われました。外観でその存在感を最も印象付けているのは壁面やバルコニーなどの柔らかなR形状です。ここには当時この建物のために作られたオリジナルの曲面タイルを使用しています。曲面タイルは海外の歴史的、文化的な建物に多く使われているものですが、各壁面に合わせて焼成し施工する職人技を必要とするため、現代では叶えにくい贅沢なものです。希少価値の高いこのタイルは、竹中工務店独自のタイル再生技術“モルトール®”によって見事に蘇り、R形状の魅力的な外観は変わらぬ姿を讃えています。

R部分はオリジナルの曲面タイルを使用
R部分はオリジナルの曲面タイルを使用

建物の足下で曲面を描く擁壁と基壇部には無垢の御影石が惜しみなく使用され、優美なラインとともに歴史の重みを体現する重厚な門構えを成しています。

門の基壇部は贅沢なR形状の石張り仕上げ
門の基壇部は贅沢なR形状の石張り仕上げ

時が磨いた心地よさを引き継ぎ、より高める

内部空間で特筆すべきは、品格ある邸宅の様式美を繊細に描き出す、灯りのアートです。プロジェクトで大切にしたテーマである“時が積み重ねる価値”を照明にも貫き、L'Eiysee Apartmentで使用されていた照明器具の意匠はそのままに、LED化し、再生。オリジナルデザインのシャンデリアが、次代の輝きを纏ってエレベーターホールを照らし出す。エレガントな光は長い時を超え、邸宅の装いを一層美しく感じさせます。

既存デザインをそのままに、LED化したシャンデリア
既存デザインをそのままに、LED化したシャンデリア

そして、瀟洒な邸宅地にふさわしい環境にも、プロジェクトの価値観が反映されています。1984年から36年の時を経て木々は豊かに成熟し、深い緑は邸宅を森のように包み込んでいます。その中には幹回りが1.2m以上という渋谷区の基準に叶った保存樹が7本も。それらを含め、鮮やかな黄色の花を咲かせる鬱金(ウコン)桜などの既存樹は一本一本を大切に遺しながら施工を行いました。さらに四季を彩るイロハモミジ、ヤマツツジなどの多彩な花木を植栽。緑陰に抱かれる喜びが、庭園邸宅としての価値を高めます。

敷地内には渋谷区指定保存樹のヤマモモが7本
敷地内には渋谷区指定保存樹のヤマモモが7本

安全な暮らしを、さらに未来へ

住まいは暮らしの器であり、そこに住まう一人ひとりの安全安心を支える快適なものでなければなりません。そのために既存棟をスケルトンにした状態で、コンクリートが中性化した深度を現地調査。宇都宮大学櫛田名誉教授の指導を仰ぎながら、竹中工務店がすべての部位を精査してコンクリートの中性化進行の予測計算を行いました。その結果、新たに65年の耐用年数を証明し、第三者評価機関から、その算定内容が評価されました。
安心・安全・快適を徹底追及し、より上質な暮らしへ。紡ぎ出され、受け継がれてきた時間を、再び未来へと繋ぐこと。野村不動産の取り組みはこれからも進化を続けます。