自由で柔軟な間取りを実現する新スタンダード「ミライフル」

1~2人の単身・少人数世帯が増加を続ける昨今、特に東京23区では世帯人数が2.0人未満のエリアが拡大していると言われています。その社会背景を踏まえた新たなアイデアから誕生したのが「プラウド千代田淡路町」。単身・少人数世帯に求められる住まいのためのアイデアとはどのようなものなのでしょう。前編では、「プラウド千代田淡路町」における重要なキーワード“住まいを選ぶ自由”についてご紹介します。

1 単身・少人数世帯のニーズ

標準的なルームプランに当てはまらない
多様なライフスタイルの存在。

「プラウド千代田淡路町」1LDKのモデルルーム

ファミリー世帯と単身・少数世帯の違い

“日当たりのいいリビング”や“広くて使いやすいキッチン”は、果たしてすべての人が住まいに求めるポイントでしょうか。奥様が料理好きで、朝から活動的なお子様がいるファミリー世帯であれば、多くの場合に欠かせないポイントかもしれません。しかし、単身・少人数世帯ではどうでしょう。「プラウド千代田淡路町」は、そんな問題提起から誕生しました。

プロジェクト担当を務めた住宅事業本部の大木健人。

「都心に暮らす単身・少人数世帯が求めていることを探るために、社内で聞き取りを行なっているときに、ある営業担当者から、テレビ局にお勤めのお客様の話を聞いたんです。仕事が忙しくてなかなか休みを取れず、接待も多いため家で食事することはほとんどなく、深夜2時頃に帰宅して映画を観ることが唯一リラックスできる時間だと。きっとそのお客様は日当たりのいいリビングや広くて使いやすいキッチンは求めていらっしゃらないだろうと思いました」と、野村不動産 住宅事業本部の大木健人はプロジェクト立ち上げ当時を振り返ります。

広くて使いやすいキッチンは求めていない人もいるのでは。

「お子様のいるファミリーでは、お子様の生活時間帯に合わせて朝早く起きて、夜も早めに就寝するケースが多いと考えられますが、単身・少人数世帯では標準的なルームプランには収まりきらないほど多様なライフスタイルがあることに気がつきました。とはいえ、間取りや住宅設備の仕様をすべて自由に決めていただくのもお客様の負担が大きすぎます」

「そこで、暮らしのなかで重要な要素である“衣食住”に関わる部分をセレクトコンテンツとして数パターン用意しました。衣=クローゼット、食=キッチン、住=洗面や居住空間とし、それぞれをいくつかの選択肢からお客様ご自身が選び、組み合わせてルームプランを組み立てることができる“住まいを選ぶ自由”を提案しました」

「プラウド千代田淡路町」1LDKのモデルルーム

そうしてスタートしたプロジェクトは、住まいのプロフェッショナルとしての知見を活かして充実したコンテンツをデザイン。標準的なルームプランにあわせて暮らすのではなく、お客様の多様なライフスタイルに応じて自分に合ったコンテンツを選び取り、組み合わせることを可能にしました。

「プラウド千代田淡路町」1LDKのモデルルーム

共用部にも単身・少数世帯向けの仕掛けが

そしてもうひとつ、専有部での“住まいを選ぶ自由”以外に、単身・少数世帯向けの物件をつくる上で考案したのが“二つめのリビング”。コミュニティと緩やかにつながるきっかけを創出する共用部におけるアイデアです。「プラウド千代田淡路町」では、1階と13階に入居者が自由に使えるラウンジを用意しました。

「プラウド千代田淡路町」オーナーズラウンジ(13階)

また、分譲マンションを選ばれた方は、居住期間が長くなる場合が多いため、地域コミュニティの一員となることもあるでしょう。しかし、子どもがいない世帯ではファミリーに比べると地域と繋がるきっかけが少ないのも事実。だからこそ、マンション内で必要に応じて入居者同士が繋がり、さらに地域と繋がるハードルが少しでも下がればという想いを、この“二つめのリビング”に込めたのです。

2 “住まいを選ぶ自由”

あなたは朝型? それとも夜型?
凹凸プランに隠された秘密。

「プラウド千代田淡路町」1LDKのモデルルーム

街との関わり方でライフスタイルを分析

ではまず、「プラウド千代田淡路町」の一つめのキーワードである『住まいを選ぶ自由』についてご紹介しましょう。

今回のプロジェクトで最初に考えたのは、標準的なルームプランには収まりきらない多様な単身・少人数世帯に対応するためには、どのような空間が望ましいのかということ。そのためにはライフスタイルを分析する必要がありました。注目したのは、人々の街との関わり方でした。

都心では、職場の近くに住まいを構える“職住近接”のライフスタイルが主流。街には職場のほかにカフェやレストラン、書店、映画館などがあり、それぞれが暮らしの舞台となる可能性があるのです。例えば、毎日の食事で「食事は外食が中心」という方にとって、レストランはキッチンやダイニングに代わる存在となります。

あるいは、さまざまなライフスタイルパターンがあるなかで、家にいる時間帯が「日中は職場にいるので、家にいるのは夜だけ」という方は、リビングや寝室の採光にこだわらないでしょう。

このように、街をどう活用するかによって、住まいに求める機能は変わります。さらに、都心には暮らしの舞台となる選択肢が多く、人によって活動時間帯や所有物の量といった嗜好性も異なるからこそ多種多様なライフスタイルが存在するのです。

そこで考案したのが従来の羊羹型からまったく発想を切り替えた“凸凹型”。バルコニー側が狭くなった凸型と、バルコニーに向かって大きく開いた凹型を用意することで、例えば夜型の方であれば採光にはこだわらないので凸型を選び、光が差し込む明るい部屋で過ごしたいという朝型の方は凹型を選べるようにしました。羊羹型では提案できない空間のくびれと広がりのなかに、洋室とリビングがあることで、ゆとりをもった空間デザインとなりました。これにより、多様なライフスタイルの受け皿としてふさわしいベースプランが実現できました。

前述の「食事は外食が中心」という方であれば、キッチンはコンパクトに収めて、その分リビングを広くするなど、街との関わり方や余暇の過ごし方に合わせて間取りや住宅設備を選ぶことが可能に。さらに、持っているものの量によって収納の大きさも選択できるようにしました。

そうした“都心に住む単身・少人数世帯”のリアルなライフスタイルを知り、間取りや住宅設備の選択肢に反映させるため、社内のさまざまな部署から単身者を中心に50名ほど集めてヒアリングを実施。ニーズに応える組み合わせが実現可能かどうかを細かく分析・検証した末に、自分らしく自由に選べる住まいを生み出すことができたのです。

ルームプランを“セレクトマイズ”する

それでは、実際に「プラウド千代田淡路町」で採用された、セレクトしてカスタマイズする(=セレクトマイズ)ルームプランの組み立て方をご紹介します。

1活動時間帯で専有部タイプを選ぶ

夜型の方はバルコニー側が狭くなった凸型を、朝型ならバルコニーに向かって開いた凹型を選べます。

2嗜好性に合わせて間取りを選ぶ

例えば「友達と会うのはカフェで」という方はリビングを狭くして寝室を広くするなど、居室の配置や広さを選べます。

3食事のありかたでキッチンを選ぶ

料理が好きな方は作業スペースが広めのロングタイプを、外食中心の方はショートタイプを選び、コンロ下に小さな冷蔵庫を置くことも可能です。

4収納物の量で吊り戸を選ぶ

調理道具を整理して収納したい方は吊り戸型の収納を。物を置きたくない方は“吊戸なし”を選べます。

5デザインや収納力で洗面化粧台・クローゼットを選ぶ

洗面化粧台では、化粧品などをたくさんお持ちの方は幅部収納付きの三面鏡タイプを、収納よりもデザインにこだわる方はLED照明を組み込んだオンボールタイプを選べます。クローゼットでは、可動棚やハンガーフックなどで機能的に衣服を収納したい方はシステム収納を、居室の有効スペースを広く確保しておきたい方は引き戸収納を選べます。

このように選んで組み合わせることで、1万4112通りのセレクトマイズが実現可能に。「プラウド千代田淡路町」は、“住まいを選ぶ自由”という今までになかった提案が功を奏して、モデルルームの一般オープンから約2ヶ月弱で109戸が完売。お客様に大変ご好評いただきました。

後半では、もうひとつのキーワードである“二つめのリビング”について解説するとともに、入居者の方からの声をお届けします。

<グッドデザイン賞とは>

グッドデザイン賞は、さまざまに展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちの暮らし、産業、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。

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プラウド千代田淡路町【後編】>

※掲載の情報は、2018年7月時点の情報です