土地の記憶を美しく纏う、新たな象徴
外観完成予想CG(3)
外観完成予想CG(1)
Etched on the Skyline
華やかさも穏やかさも手に入れる。
贅沢なまでの都心スタイル。
エントランス完成予想CG
Grace in Curves
都市の刺激を愉しむ。
日々、感性は研ぎ澄まされていく。
外観完成予想CG(2)
A Gate Between City and Home
美しい象徴が、
意識されない心の奥に矜持を刻む。
Design Concept
Brilliance and Quiet, in Balance
華やかさと静けさが調和する、誇らしさを感じる住まい。
この住まいを考える上で、この場所が持つ二面性に着目し、「陰陽」というコンセプトを導き出しました。虎ノ門は、再開発が進む華やかな都市のイメージとは対照的に、いくつもの寺社仏閣を擁し、豊かな緑に恵まれた静謐な寺町でもあります。だからこそ、足元に広がる穏やかな環境と、タワー上層階から望む国際都市のダイナミックな景観、その双方を享受できる特性を設計に活かしました。
外観では、この二面性を建築の造形と素材によって表現しました。象徴的なクラウンを頂くガラスファサードのタワーは、国際都市・虎ノ門の華やかさと躍動感を映し出し、一方、温もりと豊かな素材感を備えた基壇部は、隣接する寺院の佇まいや緑と呼応し、穏やかな静けさを醸し出します。この対照的な二つの表情を一つの建築として融合させることで、華やかさと静けさの調和を図りました。
概念図
概念図
「オーケストラの一員として調和しながら、ソロとしても個性を発揮する」。周囲の洗練された街並みに調和しながらも、確かな個性を備えた建築を目指しました。都市の風景に新たな表情を加えながら、この土地が育んできた歴史や精神性を受け継ぐことを大切にしています。
共用部では、「陰」と「陽」が交わるエントランスロビーや、光と空間の演出によって気持ちを切り替えるエレベーターホールなど、日常の動線の中に心を整える場面を設けました。都市の躍動と心の平穏、その両方を享受できる住まいを目指しています。
TOBA Soichiro
the Power of Design
Projects
- 新丸ビルリニューアル −7F「丸の内ハウス」テラス コンセプト・デザイン及びデザイン監修を担当
- 新丸ビルリニューアル −1F 仲通り店舗前エリア Master Architectとして参画
- 雪ニセコ ロビー、ペントハウスデザイン
新丸ビルリニューアル-7F「丸の内ハウス」テラス
Biography
- 1995:鳥羽聡一郎建築事務所設立 / Established Soichi Toba Architectural Office
- 2000:Skidmore, Owings & Merrill LLP 入社 / Joined Skidmore, Owings & Merrill LLP
- 2001:株式会社三菱地所設計入社 / Joined Mitsubishi Jisho Sekkei Inc.
- 2011:株式会社三菱地所設計 大阪副支店長 / Osaka Branch, Mitsubishi Jisho Sekkei Inc.
- 2013:株式会社三菱地所設計 シンガポール駐在員事務所代表 / Singapore Office, Overseas Project Office, Mitsubishi Jisho Sekkei Inc.
- 2016:株式会社三菱地所設計 アジア代表 / Mitsubishi Jisho Sekkei Asia Pte. Ltd.
- 2020:the Power of Design 設立 / Established the Power of Design Co., Ltd.
Awards and Honors
- 【グランフロント大阪】(株式会社三菱地所設計 チーフアーキテクトとして参画)
- 2014:日本建築家協会優秀建築選受賞 / JIA Award for Excellence in Architecture 2014 (The Japan Institute of Architects)
- 2016:第57回BCS賞 / The 57th Building Contractors Society Prize (BCS Prize)
- 【新丸の内ビルディング】(株式会社三菱地所設計 チーフアーキテクトとして参画)
- 2007:グッドデザイン賞 / Good Design Award (Japan Institute of Design Promotion)
- 2009:第50回BCS賞 / The 50th Building Contractors Society Prize (BCS Prize)
- 2009:日本建築学会作品選奨 / AIJ Prize 2009 (Architectural Institute of Japan)
- 【雪ニセコ】
- 2022:Best Condo Interior Design (Asia) (PropertyGuru Asia Property Awards)
- 2023:Award of Merit (IALD International Lighting Design Awards)
- 2024:Tatler Best Asia 100 Hotels
Two Arcs, One Threshold
Entrance
高い天井と美しいレリーフで優雅に人を迎えるエントランス。
外観から連なるふたつの弧を内側にも取り込んだデザイン。
その先には、天徳寺へとつながる開放感あふれる空間がある。
Woven in Light
Entrance Hall
広々とした窓を備えたエントランスホールは、迎賓の空間。
透かしを入れたウォールが描く光の綾に、人は心地よく迎えられる。
モダンさと情緒性を併せ持つ意匠が、奥深い空気感を生み出す。
エントランスホール完成予想CG
エントランスホール完成予想CG
エントランスホール完成予想CG
エントランスホール完成予想CG
エントランスホール完成予想CG
Time, Carved in Relief
Details and Textures
エントランスをはじめ、屋内の随所には天徳寺の歴史を意識したオリエンタルな印象のレリーフを採用。
さらに現代的造形も組み合わせることで、モダンでありながら時の悠然を思わせるくつろぎの空間を創出している。
エントランスホール完成予想CG
コンシェルジュカウンター完成予想CG
Artist
Satoshi Uchiumi
Biography
1977年茨城県生まれ。2002年多摩美術大学大学院美術研究科修了。空間全体を使った絵や平面作品の枠組みを壊すような実験的な作品でも知られる、現代の抽象絵画界を牽引する若手世代の旗手。2019年上野の森美術館ギャラリー「やわらかな絵画」などの個展や2023年川崎市岡本太郎美術館「TARO賞の作家Ⅲ」などグループ展に数多く参加。虎ノ門ヒルズやパレスホテル東京などの公共空間にもパブリックアートを多数手がけている。ふるさと納税や地方自治体の企画立案などにも参画しアートの普及にも努めている。
暮らしとともに変容する建築空間と絵画体験
入居当初は、何もかもが新しく新鮮で、アート作品も鮮烈に眼に映ります。しかし、住まいが日常の風景へと変わっていく中では、時間が経つほどに新たな発見が生まれ、長期的にその質を保ち続ける作品が求められます。
そこで本制作では、日々必ず行き交う「通路」としてのエントランスやエレベーターホールに対して、背景として空間に馴染む大らかさと、視線を引き寄せる求心的なカタマリの両立を目指しました。
エントランスに身体を踏み入れ、遠くから絵画の色彩を捉え、作品の前を通り過ぎて自宅へ向かう。その一連の身体の動きの中で、遠景では全体の存在感を、近づくことで細部のテクスチャーや色彩を捉えられるよう、距離によって異なる発見が生まれる複雑さを意識しています。
重ね塗りによって表現の密度を高め、そこに多様なテクスチャーと色彩を重ねることで、視線がひとつの場所に留まるだけではなく、自然に次の色彩へと移ろっていく構図を設計しました。
建築空間に長く寄り添いながら、そこに流れる時間を受け止め、暮らす人の日常の中で、何度も新たな発見を生む絵画体験を提供したいと考えています。