都心へのアクセスに優れ、多摩川の自然と都会的な便利さの両方を楽しめる街・調布。都市開発により子育て環境が充実。さらに住みやすくなった調布の街を歩きます。

1 調布の街を歩く

都市開発により成長を続ける調布は
子育て世代にやさしい街

調布駅前はここ7〜8年で大きく変わりました。京王線が地下化されて駅が地下に移動。駅前に北口と南口が一体化した広大な空間が出現したのです。工事は現在も進行中で、2021年にはイベント会場としても使える多目的広場が完成予定です。

新しい商業施設もオープンしました。A・B・Cの3館からなる「トリエ京王調布」が2017年に完成。レストランを融合させた新業態の「成城石井トリエ京王調布店」など、調布ゆかりの店を含む72店が集まりました。最新設備を備えた映画館が開業したのもニュースです。この「イオンシネマ シアタス調布」は市民の要望を受けて生まれました。

トリエ京王調布B 館

線路の地下化によってできた空間は公園や広場などに生まれ変わりました。
「トリエ京王調布C館」の隣にある「てつみち」は、子どもの遊び場やベンチなどが設けられた、散歩や買い物の途中に寄り道するのにちょうどよい空間。かつて敷設されていたレールをデザインしたこの広場は、2018年度のグッドデザイン・ベスト100にも選ばれました。
「てつみち」から西に進むと見えて来るのが「鬼太郎ひろば」。調布ゆかりの漫画家、水木しげるさんの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターの遊具が子どもたちを迎える、地域密着のテーマパークです。

楽しい遊び場が
子育て世代と
街を結ぶ

てつみち
天神通り商店街

子育て世代にうれしい施設はまだあります。「こどもとフラット」には屋内の遊び場や一時保育施設があり、2階のカフェ「aona」は子育て支援を目的としたNPOが運営。授乳やおむつ替えの部屋は飲食なしで使えるなど、利用者の立場に立ったサービスが好評です。

aonaの店内
aonaのこどもパーティープレート

2 新しい風

「映画のまち調布」だから実現した
母と子の映画上映会

良い映画は子どもの心を育てます。でも、小さい子どもを連れて映画を観に行くのは遠慮した方がいいかもしれない。そう考えているお父さんやお母さんも多いのではないでしょうか。調布では、未就学児とその家族を対象にした映画会が隔月で開催されています。平日のお昼、調布駅のすぐそばにある「調布市文化会館たづくり」の1室で、子ども向けの映画を上映します。

この「母と子の映画寺子屋上映会」を運営しているのが、調布市在住の浅野露子さん。ご自身の子育てが一息ついた2013年に「子どもたちと映画寺子屋」という団体を立ち上げ、2015年からこの上映会を続けています。

「子どもたちに良い映画をたくさん見て欲しいです。ここではお互い様なので、赤ちゃんが泣いても大丈夫です」

「子どもたちと映画寺子屋」代表の浅野露子さん

映画は子どもが飽きないように20分くらいで収まるものを。その後の軽食を食べながらのおしゃべりタイムは、ゆっくりくつろいで欲しいという願いから、終了時刻を決めていません。ここでママ友の輪が広がります。「話のきっかけに」と出される軽食は調布の名店のもの。地元密着です。

上映するのは16ミリフィルムの映画で、原作や関連作品に絵本があるもの。例えば、やなせたかし作の『やさしいライオン』は、浅野さんおすすめの、心に残るお話です。

「自分の子育ての経験から、読み聞かせってすごく大事だと思うんです。だから映画の後に、絵本を開いて何度も読み聞かせして欲しいんです」

母と子の映画寺子屋上映会
映画づくりワークショップ

ここでふと疑問がわきました。今の時代、子ども向けの16ミリフィルムの映画、それも絵本のある作品がたくさんあるのでしょうか。

「それが、ここ調布にはあるんです。調布は昭和の初めから映画産業が発展してきた『映画のまち』で、今も2つの撮影所でたくさんの映画がつくられています。その歴史のせいでしょうね、調布市の映画コレクションはすごいです」

子どもたちの
撮影クル
調布の街を駆けぬける

「映画のまち」調布では、映画にちなんだイベントをたくさん行っています。子どもたちが映画づくりを体験するワークショップもあり、浅野さんたちは小学生向けのものを運営しています。プロの映画監督やスタッフのアドバイスを受けながら、企画から撮影、上映まで小学生が手掛けるそうで、こんな試みができるのも「映画のまち」だからでしょう。他にも、簡単な工作で映画の仕組みを遊びながら学ぶワークショップも開催しています。オモテとウラに絵を描いたうちわを竹とんぼのようにクルクル回すと絵が動いて見える工作に、子どもたちは目を輝かせます。

映画づくりワークショップ
工作ワークショップ

「映画は総合芸術。遊んで、つくって、観て、いろんな経験ができ、たくさんの学びがあります」と語る浅野さん。
次の目標は、ワークショップで子どもたちが制作した映画を、地元の映画館「イオンシネマ シアタス調布」で上映することです。映画を通じて可能性の翼を大きく広げる調布の子どもたち。彼らの成長の証を大きなスクリーンでぜひ観てみたいと思います。

写真:薮崎めぐみ

写真協力:子どもたちと映画寺子屋

aona

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※掲載の情報は、2019年7月時点の情報です