プラウドが生まれる街高田馬場

東京屈指の学生街として知られる高田馬場が大きく変わろうとしています。個性的な店がそろうグルメタウン。会社帰りや休日に利用できる充実のアミューズメント施設。散歩エリアにある緑の公園など、自分好みの楽しさに出会える街として注目されているのです。さまざまな魅力を持つ高田馬場を紹介します。

1 高田馬場の街を歩く

多彩な楽しさでくらしを彩る
活気あふれる街・高田馬場

エナジークライミングジム高田馬場店

東京都心部の交通を支えるJR山手線。都心を横断し、JR中央線直通で郊外にも延びる東京メトロ東西線。この二つの重要路線がタテとヨコにクロスする唯一の駅が高田馬場駅です。新宿、渋谷、東京、大手町、神楽坂、吉祥寺…。ビジネス街からオフを楽しむ街まで乗り換えなしでアクセスできる快適さは、高田馬場ならではでしょう。

高田馬場駅早稲田口周辺

高田馬場は早稲田大学を筆頭に多くの教育施設が集まる学生街として有名ですが、今やそれだけではありません。さまざまな世代にアピールする魅力を持つ、住みたい街へと進化しているのです。

その進化の原動力は、高田馬場に集まる多様な人々と、この街が蓄えてきた場の力です。手塚治虫の流れを汲むクリエイターたちの創造力、学生たちの若い力、外国人がもたらす国際性。そして、流鏑馬発祥の地である長い歴史、目白から連なる格式。これらの要素がブレンドされ、パワーとなり、高田馬場は日々アップデートを続けています。

手塚治虫キャラクター壁画

それはJR高田馬場駅の早稲田口、3月3日に始まった緑地改修工事によって今後美しく生まれ変わる駅前に立つと実感できます。学生たち、ビジネスマン、若いファミリー、仕立てのよい服を着た初老のカップル、外国人。さまざまな人々が行き交うこの駅前からは、動き続ける街ならではの熱気が感じられます。

早稲田松竹
スィゥ ミャンマー

自分好みの暮らしを
見つけることのできる街

バインミー☆サンドイッチ高田馬場店

早稲田口から北西に延びるさかえ通り商店街は、進化を続ける高田馬場を「食」の面で実感できる通りです。自然栽培の野菜にこだわるイタリアンや、今や一大勢力となったエスニック料理の店。卓球をテーマにした居酒屋は、まさにオンリーワン。さかえ通り商店街の先にある「ダシーズ」はおいしくて身体によいアイスクリームの店。地元の東京富士大学の学生たちが運営に関わっています。

健康志向のギルトフリーアイス店。ダシーズ

エネルギッシュなこの街には、リフレッシュの場も多彩に用意されています。老舗名画座。ビリヤード場。卓球場。ジョギングコースが完備された戸山公園。ホタルが舞うおとめ山公園。ボルダリングジムなど新しい施設もオープンしています。高田馬場は住む人が自分らしく進化できる街でもあるのです。

戸山公園

2 新しい風

染色の街・高田馬場を守り続ける
街のチカラと人のチカラ

「新宿区の伝統工芸って何?」この質問に即座に答えられる人はほとんどいないのではないでしょうか。答えは「染色」、染め物です。高田馬場周辺には染色業に携わる工房が100軒近くもあり、江戸小紋や東京手描友禅の染め物が日々この界隈で生まれています。

高田馬場駅のすぐそばで80年以上営業を続けるSEIWAは、地域の染色工房に染料を販売することから始まった会社です。現在は染色とレザークラフトの材料を幅広く扱い、プロ・アマ問わずに販売。スクールも60年以上前から運営している老舗です。

「当時は一般の人を対象に教える『スクール』というものは世の中になかったんです。そんな中で先々代の社長が『これからは趣味の時代だ』とひらめいて始めたようです。現在は布染めに関しては、藍染め、型染め、友禅染め、紅型染めといったさまざまな染めと、ソーイングやデザインのスクールなども開いています」

こう語るのは、SEIWA高田馬場店の副店長、佐藤和子さん。SEIWAで働いて35年。染めのこと、高田馬場のことに関するエキスパートです。

SEIWA高田馬場店副店長の佐藤和子さん

ところで、そもそも高田馬場周辺が東京の染めの中心地になったのはなぜでしょうか。それは神田川の存在です。染色には大量のキレイな水が必要で、神田川の清流が流れる高田馬場周辺は染色の工房を構えるにはうってつけの場所だったのです。染色は明治時代以前には神田川のもっと下流で盛んでしたが、良質な水を求めて次第に上流に移り、関東大震災以降にこの界隈に落ち着きました。

「布を川の水にさらして洗うことを『水元』というんですが、昭和30年代あたりまでは神田川で当たり前に行われていたようですよ」

SEIWA高田馬場店
SEIWA高田馬場店の店内

現在は護岸工事によって水量が減り、水元はイベントの際に実演として行うだけになりました。しかし、護岸工事で川がさらに安全になったのは良いことです。年1回のイベントでは、小さい子どもたちが自分で染めた布を川に入ってさらし、自分だけの手ぬぐいを作ります。

SEIWAのスクールに通う人たちも変わってきました。かつては技術の習得や、自分で染めた帯などを身につけることが喜びであった染色ですが、現在は染めた物をネットで販売したり、起業したりといったことを目的に通う人が増えてきたのです。海外からのお客様も目立つようになりました。

伝統から未来へ
高田馬場の街を染め物で彩る

描くだけで染まる布絵の具「ファブリエ」

プロの染色職人たちにも時代の変化は訪れます。彼らも、染めの文化を広く知ってもらうために「染の小道」と題したイべントを年1回行ったり、海外に出店したり、デザイナーとコラボレーションしたりと、新しいことに果敢に挑戦しています。

「ファブリエ」で染色したアイテム

「『染の小道』は2011年にこぢんまりと始まりました。でも今は、地域の小学校や大学なども積極的に関わってくださって、街を挙げての大きなイベントになりました。見るだけでなく、いろんな染色体験やコンテストも行っていて、小さいお子さんからお年寄りまで楽しめるんですよ」

おとめ山公園

キレイな水を求めて人々が集まり、高田馬場周辺は染色の街として栄えてきました。現在も神田川があることで人が集まり、結びつき、新たな文化がこの街で生まれています。

写真:薮崎めぐみ

写真協力:SEIWA高田馬場店

3 この街の物件はこちら

※掲載の情報は、2020年3月時点の情報です