プラウドが生まれる街神楽坂

江戸の粋とプチ・パリの洗練。文人御用達の老舗の風格と新店の輝き。寺社の緑とお堀の青。神楽坂は、こうしたさまざまな要素が溶け合って、ここにしかない魅力を発信している街。住んで、歩いて、発見して、新鮮な毎日に心躍る街です。

1 神楽坂の街を歩く

神楽坂の街で
江戸の粋と暮らす

江戸城外濠の牛込橋から西に向かう坂が「神楽坂通り」。「神楽坂下」交差点から「神楽坂上」交差点のあたりまで続く通りで、ここを中心に広がるエリアが神楽坂の街です。東京メトロ東西線の「神楽坂」駅、JR中央・総武線などが停車する「飯田橋」駅、都営大江戸線の「牛込神楽坂」駅の3つが最寄り駅。アクセスの良さも魅力です。

神楽坂通り
神楽坂通り

神楽坂通りは、地元客はもちろん、観光客をもひきつける商店街。この街は坂の途中にある「毘沙門天善國寺」の門前町として栄えてきました。そのせいでしょうか、和菓子の老舗など和の風情を感じさせる店がいくつもあります。
メインの神楽坂通りから北側に一歩入ると、和の風情はさらに深まります。石畳に黒塀、暖簾。ここは東京に残る数少ない花街の一つ。耳を澄ますと三味線の音色が聞こえてくるかもしれません。

毘沙門天善國寺
毘沙門天善國寺
AKOMEYA TOKYO in la kagū
AKOMEYA TOKYO in la kagū

こうした江戸時代からの歴史に加え、今を感じさせてくれる店があるのも神楽坂。「AKOMEYA TOKYO in la kagū」は「和」と「食」にこだわった商業施設で、倉庫だった建物を隈研吾氏がリノベーションしました。
他にも、日本初となるメロンの専門店「果房メロンとロマン」や、着物と洋服の枠を越えたコーディネートを提案する「ドゥーブルメゾン」など。老舗が強い街では新しい店も輝きます。

果房メロンとロマン
ドゥーブルメゾン

そしてもう一つの大きな特徴は、街を彩る華やかなフランスの香り。歩いていると、フランス料理店やカフェ、お菓子の店がいくつもあることに気付くでしょう。日本初のガレット専門店「ル ブルターニュ」、フレンチビストロの「BOLT」など、本格的な店が並んでいます。「プチ・パリ」とも呼ばれるこの街は「アンスティチュ・フランセ東京」(旧東京日仏学院)のお膝元でもあるのです。

アンスティチュ・フランセ東京

和と洋が調和する
神楽坂の街の風情を楽しむ

ル ブルターニュ

都心でありながら自然を感じられるのも神楽坂の美点でしょう。点在する公園や寺社の緑、お堀の水景。「CANAL CAFE」では、花見を楽しみながらイタリアンやバーベキュー、お堀でボートも。千鳥ヶ淵や靖国神社も散歩コースです。

CANAL CAFE
CANAL CAFE

2 新しい風

木の温もりが残る街・神楽坂には、
木の素材にこだわる家具工房があります

隈研吾氏の設計で知られる赤城神社。そのすぐ横の赤城坂を降りた先に、オーダーメイドの家具工房があります。「アクロージュファニチャー」。無垢の木を素材に、国家資格を持つ職人が一点物の家具を作り上げます。

「僕たちアクロージュファニチャーは、お客さんに喜んで使っていただくことはもちろん、お子さんやお孫さんに誇りを持って受け継いでもらえる家具を目指しています。アクロージュというのは『Across Generation』の略です。僕らの家具を『世代を超えて』愛用してもらいたいんです」

代表取締役の岸邦明さんは工房の名前に込めた想いをこう説明します。岸さんは家具職人を志したとき、まずは欧米に視察旅行に行きました。著名建築や美術館を訪問し、時には一般家庭におじゃまして話を聞く。そこで気付いたのは、彼らにとって家具は先祖代々受け継いでいくものだということ。だからしっかり、きちんと作る。それがアクロージュファニチャーのもの作りの根幹となりました。そしてそれは素材選びから始まります。

アクロージュファニチャー代表取締役の岸邦明さん
アクロージュファニチャー代表取締役の岸邦明さん

「僕らが作っている無垢の家具って、宝石と一緒なんです。良い素材を、その元々の美しさを活かして形にする。樹種が同じでも木には1本1本個性がありますから、1本の丸太から1つの家具を作るのが理想です」

様々な樹種の木材を、良材を厳選してストック
様々な樹種の木材を、良材を厳選してストック

アクロージュファニチャーのオーダー家具は、注文主との対話から生まれます。

「お客さんと一緒に作り上げていく、という感じでしょうか。工房でお客さんにたくさんの材木を見たり触れたりしてもらい、素材を決めます。お客さんの『この木が好き』という思いから始まるんです。その上で、この木材を使うならこういうデザインはどうでしょうとか、提案していきます。木材のどの部分からどのパーツを切り出すかを決めることを『木取』というんですが、これもお客さんと相談しながら進めます」

素材の良さが活きる、シンプルなデザイン
素材の良さが活きる、シンプルなデザイン
仕上がりを想像しにくいものはミニチュアを製作して説明
仕上がりを想像しにくいものはミニチュアを製作して説明

岸さんは、注文主の体型や好みはもちろん、ライフスタイルも考慮して製作します。そのため、注文主と何度も会って打ち合わせを重ね、自宅を訪問することもあります。また万が一壊れた際の修理も考慮するため、岸さんが車で出かけられる範囲の方に限って注文を受けているそうです。

「2016年に神楽坂に越して来ましたが、ここに来て本当に良かったと思います。無垢材を使ったスピーカーを開発できたのも、地元の出版社『音楽之友社』さんの雑誌『stereo』に声をかけていただいたおかげです」

大きな家具から小物まで、注文に応じて製作
大きな家具から小物まで、注文に応じて製作

神楽坂で見つけた
「木」により添う暮らし

木工教室には趣味で楽しみたい人から技術向上を目指すプロまで通う
木工教室には趣味で楽しみたい人から技術向上を目指すプロまで通う
オーディオファンの想いに無垢材で応える
オーディオファンの想いに無垢材で応える

アクロージュファニチャーには、オーダー家具製作の他に、もう一つ大きな柱があります。それは木工教室です。

「木には神が宿るって昔から言われていますよね。それを切って加工しているんですから、大変なことをしているわけです。でも多くの人は家具になるとそんなことは忘れて、愛着なんて持たない。僕らはそれが悲しくて、末永く大切に使ってもらえる家具を目指して作っているわけですが、その想いを世の中にもっと広く伝える方法はないかと考えたときに、木工教室に行き着きました。教室を始めて15年で、のべ1000名ほどの方に通っていただきました。技術とともに、僕らのこの想いもお伝えできたかなと思っています」

現役の木工職人が指導
現役の木工職人が指導

岸さんたちの次の目標は、オリジナル木工製品のショップを開くこと。1〜2年後の開店を目指して現在準備中だそうです。どんなお店になるのかと伺うと「今までになかったものになりますよ」とのことで、期待が膨らみます。新しくできるショップが神楽坂の街をさらに面白くしてくれるのは間違いないでしょう。

写真:薮崎めぐみ

協力:アクロージュファニチャー

3 この街の物件はこちら

※掲載の情報は、2021年7月時点の情報です